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【高校生1,703人の進路調査】北海道は生徒・保護者ともに強い地元志向、スタディプラス調査

Studyplusトレンド研究所は、学習管理アプリ「Studyplus」で全国の高校生を対象に実施した「進路と地域に関するアンケート」の調査結果を発表

スタディプラス株式会社のStudyplusトレンド研究所は、2025年8月に全国の高校生1,703名を対象に「地域と進路に関するアンケート」を実施し、2025年10月21日に調査結果を公表した。

調査では、北海道の高校生が最も「地元志向」であることがわかった。「市町村内」または「道内」進学を希望する割合の合計は49.4%で、全国トップとなっている。一方、中国地方の高校生は「地元外」志向が最も強く、進学先としてほかの地方を希望する割合が61.8%に達している。

家庭の経済状況が進路に与える影響についても調査され、北海道・東北・九州の高校生が影響を強く感じている傾向があった。これらの地域では、大学の設置数の少なさや自宅から進学先までの距離が影響している可能性があるという。

家庭の経済状況が進学に影響すると考える高校生は、北海道・九州・東北が上位に

自分の進学地域に関して、「親がどんな考えを持っていると思うか」を高校生に聞いたところ、関東は「特に意向はない」の回答が最多となった。一方、保護者が「地元を希望している」割合が最も高かったのは北海道で、続いて近畿、九州、中国となっている。なお、保護者が「地元以外を希望している」割合は四国と中部が高い。

北海道は、保護者が「地元を希望している」割合が最も高い

進路情報の取得元を聞いたところ、すべての地域で「大学の公式サイト・資料」が最多となった。次いでSNS(YouTube・TikTokなど)と回答した地域が多い中、北海道では「学校の先生」が16.9%で2番目となっている。

進路情報の取得元の1位は「大学の公式サイト・資料」で、北海道は2位が「学校の先生」に

大学に関する情報量については、どの地域も6割が「ある程度満足している」と回答し、大きな地域差はみられなかった。

大学に関する情報量については、どの地域も6割が「ある程度満足している」と回答

一方で、自由回答では「地域によって情報やアクセスに差があると感じる」などの声が寄せられた。北海道・東北・九州の高校生からは「レベルの高い大学を地方に作ってほしい」「地方勢は難関大に受かった身近なモデルが乏しい」など、都市圏との差を訴える声も挙がっている。

自由回答では「地域によって情報やアクセスに差があると感じる」などの声が寄せられている
調査概要
調査対象:全国の「Studyplus」ユーザー(高校生)
回答者:1,703人
【属性分類】高校1年生 300人、高校2年生 389人、高校3年生 1,014人
調査方法:学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収
調査時期:2025年8月8日〜8月13日