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東京通信大学、NTTの大規模言語モデル「tsuzumi 2」を導入
2025年10月21日 09:30

学校法人日本教育財団 東京通信大学は、NTT東日本株式会社が開発した次世代大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi 2」の導入を決定したと2025年10月20日に発表した。
東京通信大学は、NTT東日本と2024年9月4日に協定を締結し、教育分野における生成AIの活用や研究、産学連携の課題解決型学習(PBL)を通じて、デジタル人材の育成に取り組んでいる。
tsuzumi 2は、日本語の処理能力に優れた純国産の大規模言語モデルであり、クラウドに依存せず、低コストかつ高いセキュリティを実現している。学生や教職員のデータを学内にとどめることが可能で、複雑な文脈理解や長文のドキュメント処理などでの活躍が見込めるという。
学生からの質問に対して、即座に回答を提示するのではなく、対話を重ねながら最適な答えを導き出すコミュニケーションが可能となるため、学生の思考力や主体性を引き出す学習サポートにつなげることが可能だ。
今後は、授業Q&Aの高度化や教材・試験作成支援、履修や進路相談の個別最適化など、教育と運営の両面でAIの活用を推進する予定だ。東京通信大学は、初年度学費を入学金込みで約29万円に設定。スマートフォンやパソコンで、24時間学べる環境を提供しており、現在は国内外の10代から80代まで計6,151名が学んでいる。
今回の導入は、「未来を創るDX人材の育成」という方針のもと、学生が先端技術に触れる機会を重視する姿勢を反映している。今後もNTTグループとの連携を深めてAI技術の応用をさらに拡大し、学生と教職員が安心して利用できる学習環境の整備を進める考えだ。