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生成AIとの対話で大学志望理由書を作成、「mirAI先生」を4月1日より提供

株式会社NOLTYプランナーズが、生成AIを活用した志望理由書作成支援ツールを2025年4月1日から提供

株式会社NOLTYプランナーズは、生成AIを活用した志望理由書作成支援ツール「NOLTYスコラ 副担任mirAI 志望理由書作成サポート」(以下、mirAI先生)を2025年4月1日から提供開始すると発表した。

mirAI先生は、早稲田大学教職大学院の田中博之教授による監修のもとに開発。生徒と生成AIの対話を通じて志望理由書の質向上を図ると同時に、指導時間の削減を実現する。

5つのステップで志望理由書の精度を高める

mirAI先生の特徴は、生徒に代わって生成AIが志望理由書を自動生成するのではなく、生徒が生成AIと対話を重ねることで、生徒のキャリア観や将来のやりたいことなどの思考を引き出し、言語化をサポートすることだ。

基本情報の入力イメージ
mirAI先生から質問された内容に生徒が回答する

生徒が作成した志望理由書に対し、生成AIによるアドバイスや校正の実施も可能で、これまで教員が行っていた書類作成から添削、内容の指導といった業務負担を軽減しつつ、生徒が自分の考えを深めて内容を整理することを支援する。

mirAI先生によるアドバイス例
教員が利用する添削・赤入れ画面

開発背景には、総合型選抜入試や学校推薦型入試の増加に伴い、生徒一人ひとりへのきめ細かな指導が必要とされる現状がある。同社によると、生徒が志望理由書で何を書くべきかわからず、「キャリア観や将来の展望を言語化するのが苦手」という声が増えており、それらの課題を解決するため同ツールを開発した。

モニタリング校での導入結果によると、約80%の教員が志望理由書指導の質向上と指導時間の削減を実感しており、生徒1人あたり1~4時間の削減が報告されている。また、「志望理由書の完成度が高まり、面談回数を減らしつつ面談の質が向上した」という回答が寄せられているという。

監修者

早稲田大学教職大学院 教授
田中博之氏

大阪大学人間科学部卒業後、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程在学中に大阪大学人間科学部助手となり、その後大阪教育大学専任講師、助教授、教授を経て、2009年より現職。2007~2018年度、文部科学省の全国的な学力調査に関する専門家会議委員。

現在、21世紀の学校に求められる新しい教育を作り出すための先進的な研究に取り組んでいる。

著書に、『授業で使える! 教師のためのChatGPT活用術』(株式会社学陽書房)など、ほか多数。