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オンライン編入学院、「志望理由書作成AI」を導入開始

株式会社BearBeeが運営する「オンライン編入学院」が、大学編入試験に特化した「志望理由書作成AI」を正式導入

株式会社BearBeeが運営する「オンライン編入学院」は、大学編入試験に特化した「志望理由書作成AI」を導入したと2025年8月20日に発表した。現在は、同学院の受講生が利用を開始している。

大学編入試験では志望理由書が合否に大きな影響を与えるが、多くの受験生は「何から書けばいいかわからない」「ネガティブな動機しか出てこない」といった悩みを抱えている。同学院では、80%以上の受験生が志望理由書作成を先延ばしし、直前に焦って失敗するケースや不安を抱えたまま提出するケースがあり、同システムの導入を構想してきたという。

志望理由書に関する編入受験生の悩み

同学院が独自開発した志望理由書作成AIは、LINEをで質問に答えるだけで志望理由書の骨子を自動生成する仕組みを持つ。大学ごとの字数制限や評価基準に合わせた調整機能のほか、評価されにくい項目を検出して改善提案を行う機能も備えた。

志望理由書のたたき台をAIが生成
利用イメージ

従来は、自己分析・初稿作成・推敲(すいこう)・添削におよそ50〜100時間を費やしていたが、同システムの利用で10〜20時間に短縮できる。浮いた時間を専門科目の学習や面接準備に充てることで、合格の可能性を高められるとしている。

AIの利用で志望理由書の作成時間を短縮

特に、同システムは「現状分析→将来目標→大学で学びたいこと→卒業後の展望」という論理展開を自動で整理。受験生が陥りがちな「ちぐはぐな志望理由書」を防ぎ、一貫性と独自性のある志望理由書へと導く。

同学院は「AIの利用は教育業界において賛否ある議題」としているが、AIだけの力に頼ることなく、人間の専属コーチによる指導とのハイブリッド化を目指している。人とAIの強みを組み合わせることで、編入受験における「情報格差」を解消し、誰もが大学編入試験を通じて新たな機会を得られる環境を整える方針だ。