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AIが手書き小論文を自動採点、教員と生徒の負担を減らす「Ver.2」がレベルエンターから登場
2025年6月30日 12:25
株式会社レベルエンターは、高校生の志望理由書や小論文の手書き答案をAIで採点・添削できるシステム「AI.R-Scorer Ver.2」を2025年6月30日に正式リリースしたと発表した。
同システムは、AIによるルーブリック評価(※)と添削により、教員の採点業務を効率化しながら、生徒の文章力を高める支援を目的としている。最新版では、教育現場からの意見を反映して機能を大きく拡張したのが特徴。
※設定された評価項目と、それぞれの達成度合いを示す具体的な基準(例:「素晴らしい」「良い」「改善が必要」など)を明確に定義した評価方法。これにより、評価の客観性や公平性が高まり、学習者が自身の課題を具体的に把握しやすくなる
新バージョンでは、従来の入力型答案に加え、手書きの答案をAIが自動で読み取り、添削・採点を実施。採点結果と一緒に改善点が提示されるため、生徒が自ら回答と修正を繰り返す反復学習ができる。これにより、文章力や思考力の定着が促される仕組みだ。
さらに、図やグラフの読み取りを伴う問題の作成・添削機能も追加。複雑な情報を言語化する訓練を通じて、論理的な記述力と読解力をバランスよく養成する本格的な小論文対策も可能になるという。
生徒ごとにアカウントを作成して学習履歴を記録する機能も追加しており、教員は、生徒がどの課題にどのように取り組み、どのように成長したかを一目で確認でき、個別指導につなげることが可能だ。
同システムは、ChatGPT技術をベースにしており、答案1件の採点にかかる時間は数十秒程度である。同時並行処理により、クラス全体の採点も短時間で終えることができる。
なお、現役の高校教員との共同開発を通じて、ルーブリック評価やカンニング防止といった細かなニーズにも対応した。サービスの利用には、1カ月の無料期間を用意しており、詳細な料金は問い合わせにより案内される。