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COMPASSが渋谷区と連携協定を締結、個別最適な学びを促進する「未来の学校」づくりを支援
2024年12月13日 08:45
株式会社COMPASSは、渋谷区教育委員会と「個別最適な学び」の充実を目指した連携協定を締結したと2024年12月12日に発表した。同協定により、渋谷区立の全小中学校でAI型教材「Qubena(キュビナ)」の試験導入が行われ、教育の個別最適化が進められる。
協定の背景には、渋谷区が2024年度から進める「シブヤモデル」がある。同モデルでは、探究学習「シブヤ未来科」の時間を午後に設定し、教科の学びを深めた上で社会課題の解決を目指す教育を推進している。このような取り組みを効果的に進めるには、基礎学力の向上や主体的な学びの充実が不可欠であるとされ、同社のAI教材Qubenaがその支援役を果たすことになった。
Qubenaは、児童生徒一人ひとりの習熟度に合わせて問題を出題するAI型教材で、2021年度には小中学校の5教科に対応したバージョンがリリースされている。また、文部科学省検定済み教科書に準拠したコンテンツも備え、教科書とシームレスに接続可能な学習基盤を提供。すでに全国170以上の自治体、約2300校で導入されており、累計解答数は15億件を超える。
今回の協定では、全小中学校でのモデル校検証と普及を進めるほか、探究学習プログラムの活用による「探究的な学び」の支援も視野に入れている。渋谷区教育委員会の伊藤教育長は、「COMPASSの教育技術との連携により、子供たちにより質の高い学びの機会を提供できる」と期待を述べた。
COMPASSは、経済産業省「未来の教室」実証事業に3年連続採択されており、「日本e-learning大賞 経済産業大臣賞」や「グッドデザイン賞」を受賞している。