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探究学習「シブヤ未来科」を支援、PTAの有志が設立したシブタンと渋谷区が連携協定を締結
2025年2月25日 10:30
一般社団法人シブタンは、渋谷区立小学校および中学校における探究「シブヤ未来科」の充実を図るため、渋谷区教育委員会との連携協定を締結したことについて2025年2月23日に発表した。
「シブヤ未来科」は、2024年4月から渋谷区の公立小中学校で本格導入され、午前は通常授業、午後は子供主体の探究学習を実施。同施策では「自ら考え判断して学び続けていく自己調整力」「多様な仲間と協働して新たな価値を生み出す創造力」「自分が思い描く未来を実現していく挑戦力」の育成を目指している。
今回の協定締結により、学校・行政・PTA・地域・企業との連携のもと、探究的な学びを実現・促進するエコシステムを構築。渋谷区立幼稚園・小学校・中学校と地域・企業との連携・協働をより一層推進し、区立学校と地域・企業などとのコーディネート支援や企業提供プログラムの調整などを実施する。
なお、シブタンは、区立小中学校のPTA有志が2024年9月に設立した一般社団法人だ。探究学習の充実を図るには、地域・企業・団体との連携や橋渡しが必要となるが、打ち合わせや準備は教員にとって負担となるほか、多大な労力が必要となる。それらの課題を解決するため、旧PTA会長や教育委員会、教育専門家のメンバーが中心となって運営チームを結成。次世代公教育の探究学習支援プラットホームを構築するという。
シブタンの代表理事である山田裕介氏は、「子供たちが主体的に考え、創造的に課題を解決していく『探究的な学び』を深めるには、学校と地域・企業との連携が不可欠。連携を促進し、子供たち一人ひとりにより充実した学びの機会を提供する環境を整える」とコメントしている。