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校務支援システム「C4th」、OneRoster対応の名簿出力機能強化で年次更新の負担を軽減
2024年11月18日 11:00
株式会社EDUCOMは、同社の統合型校務支援システム「C4th」において、国際標準規格であるOneRoster対応の名簿出力機能を強化したと発表した。具体的には、外部システムのユーザーIDである「userIds」を名簿の出力対象項目とすることで、サービス間の名簿連携がよりスムーズに行えるようになった。
機能強化の背景には、ICTサービスを活用するために必要な児童生徒や教職員のアカウント管理が、教職員の業務負担となっているためだ。同社はこうした課題に対応するため、OneRoster規格に対応した名簿出力機能をC4thに搭載している。
OneRosterとは、主に小中学校でクラス名簿や成績、教材データの相互運用を容易にする標準技術である。今回の機能強化によって、名簿データをさまざまなシステム間で統一的に管理できるようになり、年度更新時のアカウント設定や名簿管理に関する教職員の負担が軽減されるほか、児童生徒の学習環境の向上が見込まれる。
C4thは、クラウドやオンプレミスに対応する統合型校務支援システムで、成績管理や出欠確認、健康診断票の管理など、さまざまな学校業務を効率化する機能を備えている。同社によると、統合型校務支援システムと「心と学びの記録・振り返り支援システム」などの学校支援システムは、全国約600自治体・約11,000の小中学校で利用されているという。
同社は、教職員の働き方改革の実現と教育DXを推進するため、次世代型学校支援システム「C4th US(シーフォースアス)」の開発を進めており、2026年度の提供を予定している。