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スズキ教育ソフト、クラウド化した校務支援システム「evanix」を4月から提供

スズキ教育ソフト株式会社が、統合型校務支援システム「evanix(エヴァニクス)」を2025年4月にリリース

スズキ教育ソフト株式会社は、統合型校務支援システム「evanix(エヴァニクス)」を2025年4月から提供することを発表した。

evanixは、「スズキ校務シリーズ」をWebアプリ化したクラウドサービスだ。全国470自治体、6,600の小中学校に導入実績があるスズキ校務シリーズを基盤に、Webアプリとして進化を遂げている。

主な機能として、用途に応じた名簿の作成や印刷、学校単位や学級単位で確認できる出欠席登録、テストの結果や評価・評定など、成績に関するデータを登録可能な成績管理などのほか、通知表・指導要録・調査書(中学校専用)、保健管理、教育支援計画・指導計画、週案簿、文書管理(オプション機能)、学校経営ダッシュボードなどが含まれる。

セキュリティ面では、ゼロトラストの考え方を取り入れ、シングルサインオン(SSO)や多要素認証、サーバー内データベースの暗号化を採用した。これにより、ユーザーの利便性を向上させるとともに、セキュリティリスクを低減する。

Google WorkspaceやMicrosoft Entra IDのアカウント情報による認証に対応
IDとパスワード+USBメモリー+生体など、複数要素での認証が可能に
データ通信の暗号化だけでなく、サーバー内のデータベースを暗号化

また、国際技術標準「OneRoster」に対応し、学習eポータルなどほかのシステム・サービスとのデータ連携も可能だ。各種システム・サービスとのAPI連携により、学校経営・自治体運営などに役立つデータを可視化し、各学校の状況を把握しやすくなる。教務・保健・学籍に関する機能を充実させ、そのほかの機能は汎用的なクラウドツールを利用できるのも特長となっている。

国際技術標準OneRosterなどに対応し、学習eポータルなどに名簿の提供が可能
汎用的なクラウドツールと共存できる

さらに、教育クラウドサービス「edu-cube」と連携し、保護者が登録した欠席連絡データを出席簿に登録できる。edu-cubeを活用することで、連絡網や健康チェック、アンケートなど、学校と保護者で情報共有の効率化を図ることが可能だ。

教育クラウドサービス「edu-cube」との連携も可能

業務内容に合わせて画面を設計しているため、教員が直感的に操作できるほか、データ入力をサポートする機能を充実させたとしている。特に、システムのクラウド化により、教員が学校外からも安全にアクセスできるようになり、働き方の柔軟性が向上する。なお、次世代の校務DXでは帳票類の電子化が必須課題であるとして、同社は帳票類への押印廃止に向けた取り組みを進めているという。

データの入力支援機能を多数搭載(出典:スズキ教育ソフト)

evanixは、鈴木楽器販売株式会社や専用のフォームから導入に関する相談や問い合わせが可能だ。