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コミュニケーションアプリ「BAND」、文科省後援の教育DXサービスマップに正式登録

NAVER Corporationが、文部科学省が後援する情報プラットフォーム「教育DXサービスマップ」に無料グループコミュニケーションアプリ「BAND」が正式登録されたことを発表

NAVER Corporationは、同社が提供する無料のグループコミュニケーションアプリ「BAND」が、文部科学省後援の「教育DXサービスマップ」に正式掲載されたことを2025年6月3日に発表した。

BANDは、学校のクラスや部活動、PTA、教職員グループなど、特定のメンバー間での連絡・情報共有に特化した無料アプリである。これまで教育現場では、紙のプリント配布や電話連絡、個人向けSNSなど複数の手段を併用しており、連絡手段の分散化や情報の属人化、緊急時の対応遅れなどが課題とされてきた。

個人向けSNSとは異なり、「組織やグループの連絡業務」に最適化された設計となっており、教育現場で必要とされる機能を標準搭載している。例えば、掲示板+既読確認機能では、重要な連絡事項を時系列で整理し、誰が既読したかリアルタイムで確認が可能だ。カレンダー+出欠確認機能では、学校行事やPTA活動、部活動のスケジュールを一元管理できる。

埼玉県の中学校では、教員同士の情報共有が24時間可能となり、学年会や教科会の準備時間が大幅に短縮された。教員からは「以前は職員室にいるときしか相談できなかったが、今は自宅からでも教材の相談や意見交換ができる。既読機能で、確実に情報が伝わっているかわかるのが安心」と評価の声を寄せた。

城山小学校(東京都世田谷区)のIT推進委員会は、複数の連絡ツールをBANDに一本化。予定の調整・資料共有・議事録の管理を1つのアプリに完結させることで、負担が大幅に軽減された。委員は「以前は『あの件、LINEで連絡したっけ? メールだっけ?』と混乱することが多かったが、今は全ての情報がBANDに集約されているので、過去の経緯も含めて一目で確認できる」とコメントしている。

BANDはスマートフォンやタブレット、パソコンに対応し、誰もが直感的に操作できるように設計。招待制で非公開のコミュニティを構築できる点も特徴で、情報漏えいやプライバシー侵害のリスクを軽減できる。