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NTT東日本とNTTスマートコネクト、不登校児童生徒に対する「3D教育メタバース」活用実証をさいたま市で開始

実証の全体イメージと3D教育メタバースの位置づけ

 東日本電信電話株式会社(NTT東日本)埼玉支店とエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(NTTスマートコネクト)は、さいたま市が取り組む実証事業おいて、長期欠席している児童生徒に対して「3D教育メタバース」を提供すると発表した。不登校児童生徒への支援として3Dメタバースを活用する取り組みは埼玉県内初だという。

 実証事業とは、文部科学省による「令和5年度 次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術・教育データの利活用推進(先端技術を中核に据えた新たな学校(Super DX School)の設置・運営に関する実証事業)」で、採択団体としてさいたま市が選ばれている。

 さいたま市では、すでに2022年4月から「不登校等児童生徒支援センター(Growth)」を開設し、ICTを活用して社会的に自立することを目指している。その上で長期欠席となっている児童生徒に「オンライン上での居場所や交流の『場』を確保し、仲間と学びあう新たな学び舎の必要性」が顕在化しているとして、今回の実証事業の活用になったという。

3D教育メタバースの仮想空間イメージ
3D教育メタバース活用案

 実施内容は「仲間の存在や距離を実感できる臨場感のある3Dメタバース空間を活用し、性別や容姿を気にせず自己表現ができるアバターを通じたコミュニケーションによって、協働的な学びの授業や行事等に活用していく予定」としており、さいたま市はGrowthによる先端技術を中核に据えた新たな学校の設置・運営を実証し、3Dメタバースを活用した授業の実施や機会提供を行う。

 NTTスマートコネクトについては「3D教育メタバース」を提供するとともに操作説明等の支援を行い、NTT東日本はもともと提供していたインターネット環境構築等に加え、3D教育メタバースのコーディネートと、活用した授業の企画や実践を行う予定となっている。