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3D教育メタバースを提供開始、NTTスマートコネクトとNTTデータNJK

教室、集会所、面談室などを提供

教室での授業イメージ

 エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(NTTスマートコネクト)と株式会社NTTデータNJKは、教育機関向けに3Dメタバースサービスを8月28日から提供開始した。仮想教室や集会所、面談室といった仮想空間を用意する。

 サービス内で利用できる空間として、最大収容人数50人の教室、120人収容の集会所、5人収容の面談室、50人収容のブレイクアウトルームが用意される。教室による学びだけでなく、集会所でのグループワーク発表会、面談室の進路相談、ブレイクアウトルームでのグループワークなどが可能となる。

最大50人収容の教室
集会所は最大120人収容
面談室は5人まで
ブレイクアウトルームはブース機能があり、数名に分かれてグループワークなどができる

 アバター同士の会話は距離に応じて音量が変化するなど実際の教室での会話に近いコミュニケーションを実現、発言内容は字幕表示や翻訳も可能。テキスト形式でのチャットもできる。また、特定メンバーの声を空間全体に届く機能を教室で使えるほか、ブレイクアウトルームでは数名に分かれてグループワークができるブース機能も用意される。資料共有としてオフィス系ファイルや動画の表示も可能。

集会所でのグループワーク発表会の様子

 また、安心な授業運営のため、NGワードフィルターを備えたテキストチャット機能を持っている。

 対応OSは、ChromeOS、iOS、Windows、Androidの4つで、端末にアプリケーションをダウンロードして日常的な利用が可能となっている。

 今回のメタバースサービスの提供は、文部科学省がICTの活用を求め、GIGAスクール構想による1人1台端末の活用が大きな役割を果たすなかで、AIやVRの活用も検討され始めているため。

ブレイクアウトルームでのグループワークする様子

 NTTグループでは教育について、地理的・時間的制約の解消などをはじめ、仮想空間だからできる体験の提供、学習効率の向上、能動的な学びの場の提供といった目標を掲げているが、メタバース学習という新たな選択肢を提供するだけでなく、例えば不登校の児童生徒たちへ新たな学びの場を提供し、社会との接点を築く機会となることも目指すという。