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文京区の育成室が「ヨンデミー」の実証実験を開始、読書習慣づくりにAIが伴走

株式会社Yondemyが、子供の読書習慣構築を目指した実証実験を東京都文京区の「駒本育成室」で開始

オンライン習い事「ヨンデミー」を運営する株式会社Yondemyは、東京都文京区の駒本育成室(学童施設)において子供の読書習慣構築を目的とした実証実験を開始した。

ヨンデミーは、AIを活用して子供一人ひとりに最適な本を推薦するオンライン習い事サービスである。今回の実証実験では、駒本育成室にタブレット端末を1台導入し、常時ヨンデミーが利用可能な環境を整備。ヨンデミーが選んだ書籍に加え、近隣図書館の蔵書から子供の読書レベルや好みに合わせた本を推薦する。

学童施設は蔵書数が少なく、選択肢が限られるため子供たちがお気に入りの1冊に出会いにくい課題があった。ヨンデミーの導入により、AIが子供たちの興味に合った本を提案することで、継続的な読書意欲の育成が期待できるとしている。

駒本育成室で常時ヨンデミーを利用可能に

また、育成室内では日々の活動に「読書の時間」を取り入れ、子供たちが落ち着いて本と向き合う環境を整備。日常の流れの中に読書を自然に組み込むことで、無理なく読書が習慣化されるよう支援を進める。

「読書の時間」を取り入れ、子供の読書習慣を支援

さらに、ヨンデミーで読書の感想を記録・共有できる機能を活用し、グループでお互いの感想を読むことで、本を通じたコミュニケーションが生まれるようにする。この仕組みを通じて、読書が「一人で楽しむもの」から「みんなで共有する体験」へと広げ、読書に対する興味や関心の深化を目指す。

文京区は、スタートアップ企業を支援する「文京共創フィールドプロジェクトB+(ビータス)」において、読書体験の先進的なビジネスアイデアを提案するYondemyを高く評価。共創パートナー企業として採択し、今回の連携が実現する運びとなった。

今後は、定期的に読書に関連したイベントを開催するほか、本にまつわるワークショップをYondemyが開催。ヨンデミーの本格導入後には、育成室の職員が継続的なイベントを展開する予定だ。