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Yondemy代表の笹沼氏が登壇、読解力を育てるために必要な「読書」の力とは

株式会社SRJが10月19日に開催した「2025年SRJ秋期大会」の基調講演に株式会社Yondemy 代表取締役の笹沼颯太氏が登壇

株式会社Yondemyの代表取締役・笹沼颯太氏は、2025年10月19日、東京都と大阪府で同時開催された株式会社SRJ主催の「2025年SRJ秋期大会」において、基調講演「東大・京大の次世代リーダーが語る『読解力』」に登壇した。

笹沼氏は、現代社会で必要とされる「読解力」を軸に、子供たちが学びに向き合い、自ら考える力を育む重要性と、具体的な育成方法について紹介。特にAIを活用した実践や、親子の対話が子供の思考力・表現力に及ぼす影響など、教育現場で役立つ実践方法を語っている。

講演の中で笹沼氏は、読解力を伸ばすために「楽しく・たくさん・幅広く」という3つの読書ステップが大切だと述べた。まず子供が「楽しい」と感じることが読書への第一歩であり、次に読む量を増やすことで基礎を固め、最後にジャンルの幅を広げることで思考力や知識の幅が広がるという。

『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』の著者で、株式会社カルペ・ディエム代表の西岡 壱誠氏との対談では、東大生の読書習慣に関する研究成果を紹介。幼少期から本を読み、親子が本の感想を話し合う家庭では、子供の読解力や非認知能力が高く育つ傾向があるとの見解が示されている。

(左)株式会社カルペ・ディエム 代表 西岡壱誠氏、(右)株式会社Yondemy 代表 笹沼颯太氏

さらに、笹岡氏は「読書が苦手な子供は、国語だけでなく算数の文章題や理科・社会のリード文、教科書そのものを読むことにも苦戦する」と指摘。「ヨンデミー」の活動を通じて2.5万人以上の子供が読書習慣を身に付けた実績から、読書は国語力だけでなく、思考力・共感力・表現力・コミュニケーション力など、子供たちの人間的な成長の土台を育むと語った。

教育関係者を対象とした同イベントでは、学びが単なる知識習得にとどまらず、子供たちの生きる喜びや人間性を育むプロセスであるという共通認識のもと、「読解力」をめぐる新たな視点や実践知が共有されている。