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不登校・子ども支援団体研修プログラム「eDojo」の実証事業を日野市・柏市で実施

NPO法人eboard

不登校・子ども支援団体研修プログラム「eDojo」

NPO法人eboardは、不登校・子ども支援団体研修プログラム「eDojo」の実証事業を、東京都日野市と千葉県柏市の各教育委員会が運営する教育支援センターにて実施したことを発表した。今後、自治体においても人材育成に資するプログラムとして、同プログラムの展開をめざす。

文部科学省が2022年度に実施した「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」で、不登校児童・生徒の数は29万9,048人となり、過去最多を更新した。国や自治体では、不登校問題への対応を強化しているが、行政・民間を問わず、不登校の児童生徒をサポートする人材の不足が大きな課題となっている。

不登校児童・生徒数の推移(2022年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」)

eDojoは、学習支援にとどまらず、児童生徒の居場所や学びの場所を社会全体で整備していく必要があるとの考えから、不登校支援を行う現場を対象として開発された研修プログラム。1本8分未満のレクチャー動画で構成されたeラーニングと、グループワークを組み合わせたハイブリッド型のプログラムで、「対人支援のための教育心理」、「学習支援」、「こども家庭福祉」、「フリースクール等民間団体のための組織運営」の4分野で構成されている。

「eDojo」が提供するeラーニング

eboardは、eDojoの正式な提供に先立ち、2022年度にフリースクール向けに実証事業を実施。その結果、スキル分野別にeDojo受講前後を比較すると、5領域のうちeDojoを受講した4領域すべてにおいて、プラスの変化が見られたという。また、eDojoの受講が居場所のスタッフに求められるコンピテンシーの習得に寄与していることも確認されたとして、今回の日野市と柏市での実証事業へとつながった。

フリースクール向けに実施した実証事業の結果

実証のための研修は、対人支援のための教育心理、学習支援、こども家庭福祉の3分野から構成されている。受講者は、あらかじめ各自動画でeラーニングを行い、その後のグループワークで現場での対応について振り返るとともに、メンバー間で共有を図った。

柏市教育支援センターで行われた実証事業の様子