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N/S高、文部科学省でのメタバース実証調査を実施

メタバースの教育実装に向け、N/S高のバーチャル教育プログラムを活用

N/S高が文部科学省のメタバース実証調査を開始

学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校(以下、N高)、S高等学校(同S高)は、株式会社バーチャルキャストと共同で、「令和5年度文部科学省における基本的な政策の立案・評価に関する調査研究(中等教育段階における通信制学校へのメタバース活用を見据えた技術的な課題と論点の実証調査)」を実施することを発表した。受託期間は、2023年11月から2024年3月となっている。

同学園では、2021年より、メタバースプラットフォーム「バーチャルキャスト」を基に開発したバーチャル教材を導入。バーチャル授業を6,000本以上行い、メタバース空間を利用した入学式、バーチャル体育祭やバーチャル修学旅行といったイベントを実施してきた。

N/S高 メタバース空間を利用した入学式の様子

今回の実証調査で使用するアプリは、2Dメタバースが「oVice」、「Gather」、3Dメタバース(ヘッドマウントディスプレイあり/なし)が、「Cluster」、「VRChat」、「RecRoom」。

メタバース上でN/S高の生徒が参加するグループワークやオンライン英会話学習、特別授業、ネット部活の取り組みを通じて、VRデバイスやアプリの使用感、コミュニケーションの取りやすさなどを調査する「UXの課題特定」と、使用するデバイスやアプリごとの同時接続数およびパフォーマンスや安定性、必要なネットワーク帯域幅などを調査する「同時接続可能数やネットワーク要件」について、意見やデータ集計を行う。

また、この調査結果をもとにした、今後のメタバースの利活用方法についての整理、メタバース上で取得できる情報の取り扱い方についての検証なども実施する。これらの調査結果は後日、文部科学省から公表される予定になっている。