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【動画で見る】学校にプロ向け配信環境を!撮影・編集・配信をトータルで提案するBlackmagic Design

――第13回教育総合展「EDIX東京」展示会場レポート⑪

Blackmagic Design社のブース。一角には撮影スタジオを特設し、製品活用や動画編集に関するセミナーも配信
2022年5月11日~13日に開催された第13回教育総合展「EDIX東京」。GIGAスクール構想による1人1台環境が本格的に始まり、整備から活用のフェーズに移ってきた教育現場。会場ではオンライン授業やハイフレックス型授業を視野に入れたソリューションや、現場の教員の困りごとに寄り添う支援サービスが注目を集めていた。本稿では今年もYouTubeチャンネルを持つ現役教師、青山学院中等部講師の安藤昇氏の動画を交えてBlackmagic Design社のブースをレポートする。(文:本多 恵)

教育関係者にも愛用者が多い動画編集ソフト「DaVinci Resolve」や、配信用機材「ATEM Mini」を展開するBlackmagic Design社がEDIX東京に出展。「SHOOT(撮影)・EDIT(編集)・STREAM(配信)」という3つのキーワードに沿って、新製品「HyperDeck Shuttle HD」を含む実機を展示した。

SHOOT(撮影)コーナーでは、「Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K」を展示。"ハリウッドから教育現場まで"幅広いシーンを、4Kのシネマティックな画質で撮影できる。

Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K

EDIT(編集)コーナーではDaVinci Resolveの編集画面と、「ATEM Mini Extreme ISO」やカラーコントロールパネルなどを展示。ATEM Mini Extreme ISOは、配信データをUSBフラッシュディスクに直接収録が可能で、それをDaVinci Resolveのタイムラインで見ることができる。DaVinci Resolveのプロジェクトファイルも保存されるので、後からプロジェクトの作り替えや編集も簡単。これらを活用することで配信後の編集がよりスムーズになり、YouTubeにも簡単に書き出しできる。

写真左奥から)カラーコントロールパネル「DaVinci Resolve Micro Panel」、「ATEM Mini Extreme ISO」、編集用キーボード「DaVinci Resolve Speed Editor」

STREAM(配信)コーナーでは、教育分野でも愛用者が多い「ATEM Mini」を展示。オンライン授業で活用する際のソリューションを紹介した。高画質のカメラにつなぎつつ、別チャンネルでiPadの画面を提示したり、ボタンひとつでピクチャーインピクチャ―の動画が作成できたり、手軽に扱えるのが魅力。

また、新製品のレコーダー&プレーヤー「HyperDeck Shuttle HD」を使えば、あらかじめ用意した映像素材を好きなタイミングで提示できる。さらにユニークな点として、テレプロンプター機能も内蔵。この機能を使うと用意したテキストファイルを台本として、ディスプレイに表示することができる。目線を落とすことなくメッセージを伝えることができ、全校集会やオンライン保護者会での活用も有効だ。

STREAM(配信)コーナーでは「ATEM Mini」と新製品「HyperDeck Shuttle HD」を活用したオンライン授業などを紹介

YouTubeなどを通じて授業動画を公開したり、オンライン授業や学校行事を配信したりと、学校現場は映像を扱う場面が広がっている。本格的な機材を揃える教員や学校も増えており、より”見せる”ことにこだわった映像配信へと変わってきている。子どもたちは動画に慣れ親しんでおり、映像には興味・関心も高い。学校でもこうしたツールを上手く活用して、学習を充実させてほしい。

第13回 EDIX(教育 総合展)東京レポート 目次

  • ・学校が変わり始めた!先生と子どもが幸せに学ぶために、テクノロジーが実現できること――EDIX東京 日本マイクロソフトブース 特別レポート[SPONSORED]
  • ・幼稚園や保育園も進むIT化。連絡帳から学習ロボットまで、ITツールがどんどん身近に
  • ・【動画で見る】なぞるだけで自動翻訳&発語するペン型スキャナー辞書「NazoritAI Pro」、サインウェーブ
  • ・【動画で見る】教室の電子黒板で校内放送を視聴、Zoomと連携した遠隔アプリとプログラミングロボット、エルモ
  • ・【動画で見る】学校にプロ向け配信環境を!撮影・編集・配信をトータルで提案するBlackmagic Design
  • ・【動画で見る】AIとデータサイエンスを駆使して個別最適な学びを実現する学習支援、コニカミノルタのtomoLinks
  • ・【動画で見る】授業クラウドでGoogle Classroomの教材を他校の教員と簡単に共有できる、チエルのInterCLASS Learning Share
  • ・【動画で見る】自動出欠確認や課題提出、ハイフレックス授業をサポートするZoomの拡張機能「Class」
  • ・マイクラ、micro:bit、ロボット、EDIX東京で見たプログラミング教材を紹介
  • ・オンライン授業で学生の画面を見ながら指導できる、ワッセイ・ソフトウェア・テクノロジー
  • ・教育向けに長距離 Wi-Fi「IEEE 802.ah」を参考出品、太陽光パネルでカメラも稼働、フルノシステムズ
  • ・自動採点・記憶定着・進捗管理はデジタルでサポート、EDIXで見た今どきの個別教材
  • ・Apple、iPad活用の先に見えてきた、Macを活用する学習環境
  • ・Google、教師用Chromebookや連携ソリューションを充実、新しい学びに向かって
  • ・日本マイクロソフト、これからの「学び方・教え方・働き方」に必要な教育ソリューションを展示
  • ・EDIX東京 今年の会場案内図
  • 安藤 昇(青山学院中等部講師)

    青山学院中等部講師。日本大学理工学部物理学科卒。Microsoft Innovative Educator Fellow2020-21に認定。数学・情報を教える傍ら剣道部、放送部を全国大会上位入賞に導く。塾や大手教育機関のプログラミングカリキュラムを担当するほか、BS日テレ及びネット番組Huluにて配信中のプログラミング教育番組(全52回)の講師を務める。YouTubeチャンネル「教育版マインクラフト」では小学生向けに優しいプログラミング入門を配信し人気を博している。

    本多 恵

    フリーライター/編集者。コンシューマーやゲームアプリを中心とした雑誌・WEB、育児系メディアでの執筆経験を持つ。プライベートでは2人の男子を育てるママ。幼稚園児&小学校低学年の子どもを持つ母として、親目線&ゲーマー視点で教育ICTやeスポーツの分野に取り組んでいく。