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【動画で見る】自動出欠確認や課題提出、ハイフレックス授業をサポートするZoomの拡張機能「Class」

――第13回教育総合展「EDIX東京」展示会場レポート⑧

ZVC Japan(Zoom)株式会社のブース、同社は今年がEDIX初出展となる
2022年5月11日~13日に開催された第13回教育総合展「EDIX東京」。GIGAスクール構想による1人1台環境が本格的に始まり、整備から活用のフェーズに移ってきた教育現場。会場ではオンライン授業やハイフレックス型授業を視野に入れたソリューションや、現場の教員の困りごとに寄り添う支援サービスが注目を集めていた。本稿では今年もYouTubeチャンネルを持つ現役教師、青山学院中等部講師の安藤昇氏の動画を交えてZVC Japan(Zoom)株式会社のブースをレポートする。(文:本多 恵)

今年のEDIX東京で注目したいのは、初出展となるZoomのブースだ。Web会議ツール「Zoom」の教育用拡張機能「Class」を展示。同じ内容の授業を対面とオンラインで同時に実施するハイフレックス型授業が広がるなか、Classにはそれをサポートする優れた機能が充実している。

Class for Zoomの画面

Classの大きな特徴は3つ。1つ目は画面のレイアウトをカスタマイズできる点だ。教員や発表者が分かりやすく表示され、教室を再現。リモートで授業を受ける学習者にも教室の様子が伝わりやすく、「いいね!」ボタンを使ったフィードバックも行なえる。

2つ目は自動出欠確認や課題回収、小テスト自動採点が可能な点。Zoomにログインした時間や発言時間をCSVファイルで保存できるので、授業のパフォーマンス分析にも役立つ。

3つ目はZoomアプリを離れることなく、動画や資料の共有が行なえる点だ。たとえばClassでYouTubeの動画を共有する際、あらかじめ登録したURLを共有できるので、別のウィンドウを立ちあげることなく視聴できる。従来の画面共有と比べて、ネットワーク帯域の使用が抑えられる点も魅力だ。

Zoom Roomsの展示
ZVC Japan株式会社 エンタープライズ営業本部 公共・文教営業部 部長 島方 敏 氏

ZoomのブースではClassのほか、カメラとコントローラー、パネルとマイクスピーカーをセットで教室に備え付ける「Zoom Rooms」など、授業のハイフレックス化をサポートするサービスを提案。授業者の負担を軽減しながら、学びの幅を大きく広げそうだ。

第13回 EDIX(教育 総合展)東京レポート 目次

  • ・学校が変わり始めた!先生と子どもが幸せに学ぶために、テクノロジーが実現できること――EDIX東京 日本マイクロソフトブース 特別レポート[SPONSORED]
  • ・幼稚園や保育園も進むIT化。連絡帳から学習ロボットまで、ITツールがどんどん身近に
  • ・【動画で見る】なぞるだけで自動翻訳&発語するペン型スキャナー辞書「NazoritAI Pro」、サインウェーブ
  • ・【動画で見る】教室の電子黒板で校内放送を視聴、Zoomと連携した遠隔アプリとプログラミングロボット、エルモ
  • ・【動画で見る】学校にプロ向け配信環境を!撮影・編集・配信をトータルで提案するBlackmagic Design
  • ・【動画で見る】AIとデータサイエンスを駆使して個別最適な学びを実現する学習支援、コニカミノルタのtomoLinks
  • ・【動画で見る】授業クラウドでGoogle Classroomの教材を他校の教員と簡単に共有できる、チエルのInterCLASS Learning Share
  • ・【動画で見る】自動出欠確認や課題提出、ハイフレックス授業をサポートするZoomの拡張機能「Class」
  • ・マイクラ、micro:bit、ロボット、EDIX東京で見たプログラミング教材を紹介
  • ・オンライン授業で学生の画面を見ながら指導できる、ワッセイ・ソフトウェア・テクノロジー
  • ・教育向けに長距離 Wi-Fi「IEEE 802.ah」を参考出品、太陽光パネルでカメラも稼働、フルノシステムズ
  • ・自動採点・記憶定着・進捗管理はデジタルでサポート、EDIXで見た今どきの個別教材
  • ・Apple、iPad活用の先に見えてきた、Macを活用する学習環境
  • ・Google、教師用Chromebookや連携ソリューションを充実、新しい学びに向かって
  • ・日本マイクロソフト、これからの「学び方・教え方・働き方」に必要な教育ソリューションを展示
  • ・EDIX東京 今年の会場案内図
  • 安藤 昇(青山学院中等部講師)

    青山学院中等部講師。日本大学理工学部物理学科卒。Microsoft Innovative Educator Fellow2020-21に認定。数学・情報を教える傍ら剣道部、放送部を全国大会上位入賞に導く。塾や大手教育機関のプログラミングカリキュラムを担当するほか、BS日テレ及びネット番組Huluにて配信中のプログラミング教育番組(全52回)の講師を務める。YouTubeチャンネル「教育版マインクラフト」では小学生向けに優しいプログラミング入門を配信し人気を博している。

    本多 恵

    フリーライター/編集者。コンシューマーやゲームアプリを中心とした雑誌・WEB、育児系メディアでの執筆経験を持つ。プライベートでは2人の男子を育てるママ。幼稚園児&小学校低学年の子どもを持つ母として、親目線&ゲーマー視点で教育ICTやeスポーツの分野に取り組んでいく。