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オンライン授業で学生の画面を見ながら指導できる、ワッセイ・ソフトウェア・テクノロジー
――第13回教育総合展「EDIX東京」展示会場レポート⑥
2022年5月25日 06:35
第13回 EDIX(教育 総合展)東京レポート 目次
第13回教育総合展「EDIX東京」では、ハイフレックス授業に対応したソリューションも数多く展示されていた。その中のひとつ、株式会社ワッセイ・ソフトウェア・テクノロジーのブースを紹介しよう。
同社の主力製品は、大量のPCをリモートで管理できるシンクライアントシステム「Phantosys (ファンタシー)10」だ。同製品は、授業で利用するOS環境をPhantosysメインサーバーでイメージ化して、クライアント側で切り替えて利用できるというもの。ひとつのPCであっても、1限目は工学部向け、2限目は文学部向けという具合に、時間ごと、授業ごとに利用したいOS環境に切り替えられる。
これまで大学のPCルームなどでは、OSのバージョンアップ、利用するアプリケーションのインストールなど1台ずつ作業をしていたというが、Phantosys 10はこの作業が不要に。小規模教室から複数キャンパスに渡る大規模システムまで、少人数で管理できる体制を築くことができる。
さらに興味深いのが、同社が提供するオンライン授業・学習システム「TeacherView」だ。一般的にWeb会議ツールを活用したオンライン授業の場合、教師側で学生が利用しているPCのモニター映像を確認することは困難であったが、「TeacherView」では、これを解決。
学生画面のサムネイルを表示しつつ、学生が操作している画面を映すことができるので、プログラミングやCADといった演習など、学生の画面を見ながら指導できる。また学生画面は拡大表示も可能だ。
「TeacherView」は、Chromeブラウザを使うシステムなので、Windows、Linux、ChromeOS、MacOSなどで利用できる。デバイスもPC、タブレット、Chromebookなどで利用可能で、インストールもメンテナンスも不要だという。
ほかにも同社のブースでは、授業支援ソフトウェア「eWatcherSRIV」を展示していた。同製品は多機能になりがちな授業支援システムの、必要な機能を簡単に操作できることを優先して作られたもの。たとえば、準備したUSBメモリーを生徒のパソコンに差すだけで、先生機として一時的に利用できるようにし、生徒の作品を他の生徒に見せられるなど、先生が簡単に操作できるのが特徴だ。