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生成AIの印象を子育て世代に調査、デジタル教材の活用度や教育方針の違いが距離感に影響

ワンダーファイ株式会社が、4歳から10歳の子供を持つ保護者を対象に実施した、生成AI(ChatGPTなど)に関する意識調査の結果を発表

知育アプリやSTEAM通信教材を提供するワンダーファイ株式会社は、4歳から10歳の子供を持つ保護者を対象に、生成AI(ChatGPTなど)に関する意識調査を実施し、その結果を2025年6月18日に発表した。

調査概要
調査対象:同社の通信教材「ワンダーボックス」を利用、または資料請求した4歳〜10歳の子供がいる保護者
調査方法:オンラインアンケート(フォーム入力)
調査期間:2025年5月12日〜2025年5月14日
回答者数:171名
実施主体:ワンダーファイ株式会社
※小数第1位で四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある

調査結果によると、生成AIについて「便利なツールになると思うが、使い方には注意が必要だと感じる」と回答した保護者が42.7%と最多で、約35.1%が「新しい可能性が広がると期待している」「どのように活用できるか詳しく知りたい」と前向きな姿勢を示した。これに対し、消極的な回答は約7.6%にとどまった。

生成AIに関する印象の最多は「便利そうだが注意が必要」が最多

また、家庭学習でデジタル教材の利用が多い家庭ほど、生成AIに対して前向きな印象を持つ傾向があることも明らかとなった。具体的には、家庭学習の60%以上をデジタル教材で行っている「デジタル中心型」の家庭では、約39.0%が生成AIに積極的な印象を持ち、「消極的」は11.7%にとどまった。一方、「アナログ中心型」の家庭では、「積極的」と「消極的」が31.7%で拮抗している。

デジタル教材をよく使う家庭ほど、生成AIへの関心が前向きに

さらに、保護者が重視する教育方針によって生成AIとの距離感が異なる傾向が見られた。「創造性・想像力の育成」を重視する家庭では、約40.4%が生成AIに前向きな関心(期待・詳しく知りたい)を示し、「不安・判断不能」といった消極的な回答は8.8%になっている。一方で「コミュニケーション能力」を重視する家庭では、前向きな回答と消極的な回答がそれぞれ29.5%で、意見が分かれた。

育てたい力によって「AIとの距離感」に差

ワンダーファイは、これからの時代を生きていく子供たちにとって「生成AIを主体的に活用していく力」が大切で、自分の考えを持ち、自分らしく判断できる感性や思考力が必要となるとして、今後もデジタルとアナログを掛け合わせた教材の提供に取り組む方針だ。