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家庭の教育方針は二択で割り切れない、ワンダーファイの調査に見る保護者の迷いや価値観の多様化

ワンダーファイ株式会社が、年少〜小4の子供を持つ保護者を対象に実施した「家庭の教育方針や教育観に関する調査」の分析結果を発表(出典:ワンダーファイ株式会社、以下同じく)

ワンダーファイ株式会社が2025年11月7日から9日にかけて実施した調査によると、家庭の教育方針について「どちらともいえない」と回答した保護者が23.1%にのぼり、前年より3.1ポイント増加したことがわかった。

この調査は、年少から小学4年生の子供を持つ保護者2,833人を対象にインターネットで実施したもの。

教育方針として「(A)みんなができることをしっかり身に付けさせたい」と「(B)うちの子の得意・個性を伸ばしたい」のどちらを重視するかを聞いたところ、「A」に近いと答えた保護者が42.4%、「B」に近いと答えた保護者は34.6%だった。

「どちらともいえない(中立)」と回答した保護者は23.1%で、前年と比べて3.1ポイント増加
2024年から2025年における教育方針構成比

学校教育への感じ方についても同様の傾向が見られる。全体では46.2%が「安心して任せることができる」と回答したが、教育方針の質問で「どちらともいえない」と回答した保護者のうちの44.7%は、学校教育に対する感じ方についても「どちらともいえない」と回答している。

学校教育への感じ方について、全体では46.2%が「安心して任せることができる」と回答

子供の「学校教育とは別に育てたいと思う能力」について複数回答形式で聞いたところ、全体では「思考力」を選択した割合が最も高い結果となった。

「学校教育とは別に育てたいと思う能力」の最多は「思考力」

「育てたい力」を教育方針別で分析すると、「(A)みんなができることをしっかり身に付けさせたい」を重視する保護者は、「思考力」や「問題解決力」を選ぶ割合が高い傾向が見られた。

「(B)うちの子の得意・個性を伸ばしたい」を重視する保護者は、「自己肯定感」や「創造力」を選ぶ割合が高い傾向が見られる。

「A」を重視する保護者は「思考力」や「問題解決力」、「B」を重視する保護者は「自己肯定感」や「創造力」を重視

ワンダーファイの調査チームは、教育を取り巻く情報や選択肢が増える中で、家庭内で簡単に結論を出せないテーマが増えていることが「どちらともいえない」という回答の背景にあると分析。さらに「どちらともいえない」という回答は、決めきれないというよりも、日々の子育ての中で子供の成長を見つめながら、葛藤しつつより良い選択を探している過程で生まれる面もあると推察している。

調査概要
調査名称:教育・知育に関するお客様調査
実施期間:2025年11月7日〜11月9日
調査方法:インターネット調査(オンラインアンケート)
調査対象:年少〜小学4年生の子供を持つ保護者(日本国内)
有効回答数:2,833件
調査主体:ワンダーファイ株式会社