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子育て世帯の9割が物価高の影響を実感、ライフネット生命調べ

9割強(91.9%)の子育て世帯が物価上昇による家計への影響を実感

ライフネット生命保険株式会社は、未就学児または小学生を持つ全国の20代〜40代の男女1,053名を対象に、物価上昇と食費に関するアンケート調査を実施した。その結果、91.9%の世帯が物価上昇による家計への影響を実感していることが明らかになった。

調査概要
調査タイトル:「子育て世帯における物価上昇と食費に関するアンケート調査」
調査対象:未就学児または小学生がいる20代〜40代の男女1,053名
調査方法:Webアンケート
調査地域:全国
調査実施時期:2025年6月
調査実施機関:株式会社コズレ

特に日常の出費が集中する食費については、89.3%の世帯が増加を感じており、値上がりを感じる食品の上位に「米、野菜、卵」が挙げられた。値上がりを実感する食品は、毎日消費する食品も多いため、継続的な負担増につながっていることがうかがえる。

子育て世帯の89.3%が食費の割合が「増加した」と回答
値上がりを感じる食品の上位は「米、野菜、卵」

一方で、栄養バランスや嗜好性がある反面、コストのかかる「果物、お菓子・インスタント食品、肉類」は節約の対象として購買を控える傾向が見られた。

節約のために購入を控えたものの上位は「果物、お菓子・インスタント食品、肉類」

節約の実践例としては、「外食の頻度を減らした」(52.9%)が最多で、手間をかけてでも家庭での調理を選ぶ家庭が増えた。食料品購入場所の変化は、「食料品が安い店舗の利用」(65.2%)、「業務用スーパーやディスカウントストアの利用」(32.5%)などが上位となっている。

食事の節約方法は「外食の頻度を減らした」(52.9%)が最多
購入場所について65.2%が「食料品が安い店舗の利用」と回答

献立や食材選びでの工夫は、「見切り品や割引品を積極的に購入する」(53.1%)がトップで、安価に食材を入手して調理に生かしていることがうかがえる結果となった。

献立や食材選びでの工夫は、「見切り品や割引品を積極的に購入する」(53.1%)が最多

食費以外の物価上昇対策を聞いたところ、「日用品費の節約」(36.4%)、「娯楽費の節約」(35.1%)、「衣料費の節約」(33.9%)が上位に挙がった。ほかの子育て世帯へおすすめできる節約方法では、「ポイ活(ポイント活動)の開始・活用」が「日用品の節約」に次いで多い結果となっている。

食費以外の物価上昇対策では、「日用品費の節約」「娯楽費の節約」「衣料費の節約」が上位に
おすすめできる節約方法の2位は「ポイ活の開始・活用」

物価上昇対策の具体的な内容や、家庭で取り組んでいる工夫や節約術を聞いたところ、以下のような声が寄せられた。

  • なるべく同じ部屋に集まるようにして冷房を回す台数を減らす。自然と子供たちと話す機会が増えた(女性 40代)
  • 外食をせずに、外食でよく食べていたレシピを再現(男性 40代)
  • ポイントが5倍の日にまとめ買いをする(女性 20代)
  • ハンバーグや揚げ物の具を野菜多めにしたり、はんぺんや豆腐でかさ増ししたりしている(女性 20代)

子供の教育資金や、自身の老後資金など「お金に対する不安の変化」については、85.0%の世帯が、以前と比べお金に対する「不安が増した」と回答している。

85.0%の世帯が、以前と比べお金に対する「不安が増した」と回答

最後に、将来への備えとして取り組んでいることや、今後取り組みたいと考えていることを聞いたところ、「積立投資(つみたてNISA、iDeCoなど)」(46.3%)と「預貯金(銀行預金、定期預金など)」(45.9%)が拮抗した結果となった。

将来への備えとしては「積立投資」と「預貯金」への意識が高い

ライフネット生命は、生活のために節約術を実践する家庭が多く、将来に対するお金の不安も高まっていると分析。将来への備えとして、「積立投資」が「預貯金」を若干上回る結果となるなど、資産形成への意識も高まっているとしている。