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節約の時代、それでも守る「教育費」―子育て家庭1,012人のリアルな選択とは

株式会社iTANが「節約しても削らない出費ランキング」に関する調査結果を発表

株式会社iTANは、節約をしている大学生以下の子供がいる主婦・主夫を対象に、「節約しても削らない出費ランキング」に関する調査を実施し、2025年5月26日に調査結果を発表した。

【調査概要】
▶調査期間:2025年5月15日(木)~2025年5月19日(月)
▶調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
▶調査人数:1,012人
▶調査対象:調査回答時に節約をしている大学生以下の子供がいる主婦・主夫と回答したモニター
▶調査元:株式会社iTAN
▶モニター提供元:PRIZMAリサーチ

同調査は、大学生以下の子供を持ち、節約に取り組む主婦・主夫1,012人を対象に行われた。その中で最も多く「削れない」とされた支出は「教育費」(31.2%)で、「食費」(26.9%)「レジャー費」(12.4%)が続く結果となった。

「教育費」を削らない理由には、「子供の将来のため」(46.3%)、「子供の教育や経験のため」(43.9%)が上位を占めた。上位項目は「家族の将来や安心」に結びつく内容で、「誰のための支出か」を重視する実態が明らかになっている。

節約を続ける工夫としては、「クーポンやポイントの利用」(61.8%)、「セールやキャンペーンの活用」(51.0%)、「ほかの出費の見直し」(30.7%)が挙げられた。参考にしている情報源は「クーポンサイト・アプリ」(64.5%)が最多で、手軽に使えてすぐに割引が受けられる実用性の高さが支持された。

節約を続ける工夫は「クーポンやポイントの利用」(61.8%)が最多

一方、節約のために削った出費を聞いたところ、1位は「食費」(44.5%)で2位が「外食費」(43.8%)、3位は「日用品費」(28.4%)となった。食費に関しては、「削らない」とする家庭が約3割であるのに対し、削った家庭は4割を超えており、家庭ごとに意見が大きく分かれた。

「節約のために出費を削ってもいいと思った理由」は、「我慢できるため」(35.4%)が最多で、「優先順位が低いため」(32.6%)、「節約効果が大きいため(29.2%)」と続いた。上位の理由は「無理なくできる節約」である点が共通で、限られた予算の中で効率良くやりくりする意識が反映されている。

「節約のために削った出費」は、「食費(44.5%)」「外食費(43.8%)」「日用品費(28.4%)」が上位に

削った出費を元に戻したかを確認する設問では、「ない」が79.7%で節約を継続できている家庭が約8割を占めた。一方で、削った出費を戻した理由には「ストレスが増えたため」(44.9%)、「生活の質が下がったため」(33.7%)、「自分・家族が不満を感じたため」(30.7%)が主な理由に挙げられた。

節約を継続できている家庭は約8割で、削った出費を戻した理由は「ストレス」や「生活の質」

最後に、節約に関するストレスを聞いたところ、「とても感じている(18.5%)」と「やや感じている(40.6%)」を合わせて、約6割の家庭が「ストレスを感じている」と回答。「節約しながら満足感を得るために必要なもの」については、「お得な工夫(クーポン・ポイント活用など)(58.7%)」が最多で、「小さな贅沢(46.4%)」「ご褒美や楽しみを設けること(35.1%)」などが続く。

約6割が「節約にストレスを感じる」、約4割は「あまりストレスを感じていない」と回答

同社は、節約が「何を削るか」だけでなく、「どう削るか」「どう楽しむか」という視点で捉えられているとして、節約が「続けられる仕組み」として成立するには、納得感と充実感の両立が不可欠であると調査結果をまとめている。