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Amazon、子供の教育に関する調査を実施――保護者の半数以上が「思考力」と「コミュ力」を重視
2025年5月21日 14:00
アマゾンジャパン合同会社は、「子供の教育に関するアンケート調査」を2025年4月に実施し、その結果を2025年5月21日に発表した。同調査は、偏差値60以上の中学校に通う子供や以前通っていた子供を持つ206人の保護者に実施したもの。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査(Webアンケート)
調査対象:偏差値60以上の中学校に通う子供を持つと申告した保護者/人数:206人
調査期間:2025年4月4日から5日
同調査によると、保護者の約半数が「子供に最も伸ばしてほしい力」として「思考力」を挙げた。また、「社会で円滑にコミュニケーションが取れる人になってほしい」と考える保護者は全体の71.4%にのぼっている。
「思考力」の構築につながった、またはつながると思う教育方法として、56.8%の保護者が「読書習慣を付ける」と回答している。書籍のジャンルでは「学習マンガ」(53.9%)が最多の回答で、「ストーリー性があって夢中になれる」「遊び感覚で学べる」といった理由が挙げられた。
「デジタルデバイスを教育ツールとして使用する際の用途」を聞いたところ、「動画・映像学習」が50%、「読書」は29.6%、「インタラクティブ教材・ゲーム学習」と「辞書」がそれぞれ26.2%という結果となった。なお、約3人に1人が、電子書籍の用途に利用していることも判明している。
一方で、70.4%の保護者が「子供の教育に積極的に投資したいが、何に投資すべきか悩んだことがある」と回答。「教育投資に関する最も大きな悩み」については、「費用対効果が見合うか不安」が37.9%、「身に付けたい力を伸ばせる教育がわからない」が27.7%となった。
また、約4人に1人は義務教育に関する費用を除いた教育費について、年間50万円以上をかけていることが判明した。このことから、子供に教育の機会を与えたいが、「実際にどの分野に費用をかけるべきか」「どの教育を選択するべきか」といった判断が難しいという現状が浮き彫りになっている。
教育評論家の親野智可等(おやの ちから)氏は、「AIや生成系ツールの進化により、『知識が多い』だけでは役に立たない時代が到来した」として、「子供に求められるのは『問いを立てる力』である」と述べている。
特に「保護者の想い」より「子供の興味」を優先することが大切で、興味のある本を楽しみながら読む中で、読解力や論理的思考力・想像力・表現力・追求力が育まれると語った。