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AWSジャパンが旭川高専・富山高専と連携、AI人材育成で地域創生を支援
2025年6月26日 06:30
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(AWSジャパン)は、独立行政法人国立高等専門学校機構 旭川工業高等専門学校(旭川高専)と富山高等専門学校(富山高専)とともに、地域創生に必要なデジタル・AI人材育成に向けた包括連携協定を締結したと発表した。
同協定は、全国で深刻化するデジタル人材不足の解消と、地域課題の解決に貢献する人材の育成を目指すもので、実践的な教育支援やインターンシップの提供、教育モデルの全国展開などを柱としている。AWSの調査によると、日本企業の68%がAIスキルを持つ人材雇用を優先事項にしているものの、82%が必要なAI人材の確保に苦労しているという。
旭川高専と富山高専は、政府が推進する「Society 5.0(※)型未来技術人財」育成事業の拠点校でもあり、地域特性に応じた教育モデルを推進している。同協定により、AWSが提供する無償の学習カリキュラム「AWS Academy」やデジタルトレーニングサービス「AWS Skill Builder」を活用し、AIとクラウド技術を学ぶ機会が拡充される予定だ。
※AIやIoTを活用し、サイバー空間とフィジカル空間を融合させた、経済発展と社会課題解決を両立する人間中心の社会を目指す取り組み
今回の取り組みでは、専門性を有するデジタル人材を3年間で100人以上育成することを目標としている。旭川高専の矢久保考介校長は、「AWSの教材や体験を通して、学びを深化することが期待できる。農業などの第一次産業や先端半導体企業を含む全ての産業への展開も見据え、実践力を強化したデジタル人材を輩出し、地域活性化に貢献する」と述べている。
AWSは、これまで日本国内で学生を含む70万人以上にクラウドスキルトレーニングを提供。日本国内の小中学校にSTEM教育支援スペース「Amazon Think Big Space」を開設しており、今後も次世代のデジタル人材を育成する支援を加速する方針だ。