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AWS、教育DXや生成AI活用を推進する新パッケージ「ITX for Education」を発表

「AWS ITトランスフォーメーションパッケージ教育版(ITX for Education)」をリリース

アマゾン ウェブ サービス ジャパン(以下、AWS)は2025年10月23日、初等中等教育機関に向けて、教育DXを促進する新しい包括的支援プログラム「AWS ITトランスフォーメーションパッケージ教育版(ITX for Education)」をリリースした。

AWSはこれまでも、GIGAスクール構想や教育DXロードマップといった国の施策に対応し、学校現場におけるクラウド活用を支援してきた。今回発表されたITX for Educationは、教職員の業務負担の軽減、学習環境の多様化、教育データ活用の推進といった、初等中等教育における3つの大きな課題に対応するための支援パッケージだ。

ITX for Educationは、「次世代校務DXの推進」「多様なEdTechサービスの提供」「生成AIの活用」という3つの柱で構成されている。

まず「次世代校務DXの推進」では、校務支援システムのクラウド化やモダン化(モダナイゼーション)を通じて、教職員の働き方改革に寄与する。具体的には、費用対効果の分析や移行方法の検討、ライセンス最適化などのアセスメントプログラム、データ基盤のモダナイゼーション支援、ゼロトラスト・ネットワーク対応の構成策定などが含まれる。これらはすべてAWSの専門チームによって無償で提供される。

次世代校務DXの推進に関するアセスメントプログラム

続いて「多様なEdTechサービスの提供」では、様々な学習ニーズに対応するためのデジタル教材や授業支援ツールなどEdTechサービスの導入を支援する。教職員の負担軽減に向けては、デジタル採点、Web出願、保護者連絡・集金、コンタクトセンターなどのサービスが用意されており、また、学習環境の整備においては、授業支援や学習管理システム、CBTや学習分析、デジタル教材やドリル、英語Speaking、プログラミングやAIといったサービスも整備している。また、今後もEdTehサービスは順次拡充する予定だという。

多様なEdTechサービスを提供

最後に「生成AIの活用」では、教育データを分析し、個別最適化された学びの実現を目指す。具体的には、実際の学校業務や授業で生成AIの有効性を検証する概念実証(PoC)の実施やプロトタイプの作成、ソリューションの実装や本番導入支援、AWSクレジットの提供(審査あり)などを支援体制として整えている。

データ利活用と生成AI活用の支援

AWSは、ITX for Educationを通じて、教育委員会、提案・構築事業者、EdTech企業と連携し、「誰もが、いつでもどこからでも、誰とでも、自分らしく学べる社会」の実現を目指すとしている。