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Amazonがディズニーコンテンツを拡充、「Fire タブレット キッズプロ」に8インチが新登場

日本独占配信「マーベル」の科学コンテンツを含む全105タイトルを提供

Amazonが新Fire HD 8シリーズ 3機種の発売を開始

Amazonは、6歳以上が対象のタブレット「Fire タブレット キッズプロ」を含めた、新Fire HD 8シリーズとして「Fire HD 8」「Fire HD 8 キッズモデル」「Fire HD 8 キッズプロ」の3機種を2024年10月3日に発表した。また、サブスクリプションサービス「Amazon Kids+」は、ディズニーパブリッシングと協力し、ディズニーが保有する幅広い優良な教育コンテンツについて日本での提供を開始する。

新Fire HD 8はブラックの1色展開で、価格は32GB(メモリー3GB)が15,980円(税込)、64GB(メモリー4GB)が17,980円(税込)。新Fire HD 8 キッズモデルのブルーまたはグレープの専用カバー付きが19,980円(税込)、ディズニープリンセスの専用カバー付きが20,980円(税込)。新Fire HD 8 キッズプロのグリーンまたはプラネットの専用カバー付きが19,980円(税込)、マーベルアベンジャーズの専用カバー付きが20,980円(税込)。

新Fire HD 8シリーズ のラインアップ

新Fire HD 8 キッズモデル、新Fire HD 8 キッズプロは、2024年10月17日(木)から始まるプライム感謝祭の先行セールと、10月19日(土)・20日(日)のプライム感謝祭でも提供される予定だ。

両社は、新モデルの発売にあわせて、10月1日に報道陣向けのFireタブレット新製品説明会を開催した。その模様と共に、新Fire HD 8シリーズの特徴とディズニー教育コンテンツの内容を紹介しよう。

写真左から、アマゾンジャパン合同会社Amazon Kids Japan事業部 コンテンツ部 兼 事業開発部 部長 小林丈展氏、ウォルト・ディズニー・カンパニー、パブリッシング・デジタルエクスペリエンス、APAC、バイスプレジデント、ベロニカ・カバリナン氏、アマゾンジャパン合同会社Amazonデバイス事業本部 Kindle・Fireタブレット・アクセサリ事業部 部長 丸山 舞氏

新Fire HD 8シリーズは、新たに5メガピクセルのリアカメラを搭載し、鮮やかなビデオや画像を撮影・保存できる。全モデル共通で6コアプロセッサ・最大13時間持続可能なバッテリーを搭載。新たに3GBまたは4GBのメモリーを採用したことにより、動画コンテンツやデジタル書籍、アプリを手軽に楽しむことができる。また、従来通り、別売りのmicroSDカードを使用することで、ストレージ容量を最大1TBまで拡張することも可能だ。

アマゾンジャパン合同会社Amazonデバイス事業本部 Kindle・Fireタブレット・アクセサリ事業部 部長 丸山 舞氏

アマゾンジャパン合同会社Amazonデバイス事業本部 Kindle・Fireタブレット・アクセサリ事業部 部長 丸山 舞氏は冒頭、「Amazon Kids+の利用者の中でも、高学年になるほど外出時利用のニーズが高い」というユーザーの声を紹介した。

こうしたニーズを受け、高画質8インチHDディスプレイを搭載した新モデルは、小学生がカバンに入れて持ち運びやすいサイズで、軽さと強化アルミノシリケートガラスの耐久性を兼ね備えている。

Fire HD 10 キッズプロのユーザーは、デバイスの持ち運びやすさを高評価。外出時利用のニーズが高い

また、子供向けのタブレットはカバーも種類が豊富だ。3歳以上を対象とした新Fire HD 8キッズモデルには、ブルー・グレープ・ディズニープリンセスの3色から選べる専用カバーが付属。カバーには、持ち手にもなるスタンドが付いている。

専用カバーのスタンドは、持ち手としても使えて便利

6歳以上を対象とした新Fire HD 8 キッズプロには、グリーン・プラネット・マーベルアベンジャーズの3色から選べる、スタイリッシュかつ頑丈な専用カバーが付属している。

Fire HD 8 キッズモデル ディズニープリンセス
Fire HD 8 キッズプロ マーベルアベンジャーズ

ディズニ―キャラクターと「遊び、考えて、学ぶ」デジタル体験を提供

Amazon Kids+は、書籍をはじめ学習用アプリ、ゲーム、ビデオなど、数千点のコンテンツを利用できるサブスクリプションサービス。最初の1年間の使用料は、Amazon Fireキッズモデルの購入代金に含まれている。

これまでAmazon Kids+では、159タイトルの電子書籍と32タイトルのアプリからなるディズニーコンテンツを提供してきたが、今回新たに105タイトルのディズニーおよびマーベルの教育動画を追加。そのうち、73タイトルは日本に向けて初めて提供される。

Amazon Kids+に105タイトルのビデオを新たに追加した

具体的には、「モアナと伝説の海」「インサイド・ヘッド」「トイ・ストーリー」を始めとした、日本語絵本読み聞かせ動画や、キャラクターの描き方動画、英語の歌や絵本読み聞かせ動画などを多数提供する。

読み聞かせ動画には幼児に大人気の「カーズ」もラインアップ
キャラクターの描き方動画を観ながらミッキーの絵を描く

また、2024年10月3日より、「マーベルスーパーサイエンスショート(シーズン1、10エピソード)」を日本で独占配信する。同作品は、ハルクやスパイダーマンなどが、さまざまな敵と戦いながら、速さや光、熱、重力、そして環境問題などを楽しく、わかりやすく伝えてくれる科学動画だ。

スパイダーマンがビルの間を滑空する原理や、ヒーローの能力を科学の知識でひも解いていく「マーベルスーパーサイエンスショート」

国内でAmazon Kids+の立ち上げに携わったアマゾンジャパン合同会社Amazon Kids Japan事業部 コンテンツ部 兼 事業開発部 部長 小林丈展氏は、Amazon Kids+について「遊んで、考えて、学ぼう」というコンセプトを発表した。

アマゾンジャパン合同会社Amazon Kids Japan事業部 コンテンツ部 兼 事業開発部 部長 小林丈展氏

同社が既存ユーザーを対象としてAmazon Kids+について調査した結果、安心安全な学習コンテンツや知育コンテンツの要望が多いほか、高評価のポイントとして「好きなキャラクターやブランドのコンテンツがあること」と回答した保護者が44%を占め、2022年に行った同調査での27%から大幅に上昇したという。

小林氏は、「ディズニーパブリッシングとの協力により、さらに多くのユーザーに喜んでもらえるようなコンテンツを追加したい」と意欲を見せた。

ウォルト・ディズニー・カンパニー、パブリッシング・デジタルエクスペリエンス、APAC、バイスプレジデント、ベロニカ・カバリナン氏

ウォルト・ディズニー・カンパニー、パブリッシング・デジタルエクスペリエンス、APAC、バイスプレジデント、ベロニカ・カバリナン氏は、「Amazon Kids+は、ご家族やお子さまにディズニーの多岐にわたる教育コンテンツを楽しんでいただける最適なプラットフォームです」とコメント。

さらに、「言語だけでなく、美術・科学など多岐にわたるコンテンツを提供することで、お客様とより多くの喜びを共有し続けることができることを願っています」とメッセージを送った。

新たに「Amazon Kidsストア機能」も追加

また、同社は子供たちの好奇心と保護者のコンテンツ管理のニーズに応えるソリューションとして、新たに「Amazon Kidsストア機能」の追加を発表した。

Amazon Kidsストアでは、子供たちがAmazon Kids+に含まれていない作品を保護者にリクエストして、保護者がペアレントダッシュボードで承認することで利用が可能になる。同機能は、年内のリリースを予定している。

Fire HD タブレットを自由に持ち運び、さまざまな場所で活用したいというニーズを満たす、新Fire HD 8シリーズ。これまでFire HD キッズモデルとFire HD キッズプロには、機能としての「読み上げ」はあったが、絵本や書籍の「読み聞かせ機能」を求める保護者の声も多かった。

筆者もその一人で、今回追加されたディズニーの読み聞かせ動画は、待ちに待ったコンテンツといえる。日本独占公開の「マーベルスーパーサイエンスショート」は、大好きなキャラクターと一緒に科学を学べる、親子で楽しめる作品だ。上手にペアレンタルコントロールしながら、学びの体験をどんどん深めていきたい。

Fire HD 8(第12世代)シリーズ技術仕様

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