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デジタル教科書とAI教材を連携、COMPASSがこども未来教育協議会に参画
2025年5月21日 10:30
AI型教材「Qubena(キュビナ)」を提供する株式会社COMPASSは、教科書ポータル「EduHub(エデュハブ)」を運営する一般社団法人こども未来教育協議会に参画したことを2025年5月20日に発表した。
今回の協議会参画により、COMPASSはEduHubと連携し、教科書ポータルとAI型教材との接続の可能性を探る。デジタル教科書とAI型教材が双方向につながることで、児童生徒はよりスムーズに学びを進められるようになる。この取り組みは、GIGAスクール構想で整備された1人1台端末環境において、学習基盤の一体化と利便性向上を目指すものだ。
デジタル学習基盤特別委員会が2025年2月14日に発表した中間まとめでは、デジタル教科書を紙と同等の「教科書」として認め、検定や無償給与の対象としていく方針が示されている。COMPASSは、教科書と教材がシームレスに接続することが「個別最適な学び」に必要不可欠と捉えており、2023年11月から検定教科書に準拠した「キュビナ 教科書×AIコンテンツ」を順次リリースしてきた。
EduHubは、小中学校におけるデジタル教科書の本格導入を見据え、デジタル教科書を起点として学びをつなぐ教科書ポータル「EduHub」の構築のほか、教育DXに関わる提言活動などを実施。開発にはTOPPAN株式会社をはじめ、教科書発行者や教育ICT関連事業者が参加しており、子供を中心とした新しい学習環境の整備を目指している。
Qubenaは、AIが児童生徒一人ひとりの習熟度に合わせて最適な問題を出題するAI型教材で、COMPASSは2021年度に小中学校の5教科対応版をリリース。2022年度にはMEXCBTとの連携を行い、学習eポータル+AI型教材「キュビナ」として学習eポータルのサービス提供を開始した。現在、全国170以上の自治体・約2,300校の小中学校で100万人以上が利用し、累計解答数は30億件を突破した。