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Duolingo、1億1,300万人以上のデータから語学学習トレンドを発表、日本が「世界で最も学習熱心な国」1位に

『Duolingo Language Report 2024』調べ

Duolingo, Inc.が、1億1,300万人を超えるユーザーデータに基にした語学学習トレンドをまとめた「Duolingo Language Report 2024」を発表

語学学習アプリ「Duolingo」を提供するDuolingo, Inc.は「Duolingo Language Report 2024」を発表した。同レポートは、1億1,300万人を超えるユーザーデータに基にした語学学習トレンドをまとめたもの。日本は「最も学習熱心な国」として、1位に返り咲いている。

Duolingoによると、学習熱心な国として日本は2023年ランキングで2位に後退していたが、2024年には再び1位に返り咲いた。平均学習時間を基にした同ランキングでは、チェコ、ハンガリー、ベラルーシ、ドイツが続いている。また、世界で最も人気のある学習言語ランキングでは日本語が4年連続で5位を維持し、その安定した人気ぶりが確認された。

Duolingo内で人気のある学習言語トップ10

なお、日本国内における語学学習に関する調査結果では、アプリ学習が最も支持されており、58.3%が利用していることがわかった。これに続いて「動画サービス」(37%)や「教本」(35.6%)が挙げられている。

語学の学習方法(2024年/2023年)

一方、新たなトレンドとして「ChatGPT」などの会話型AIツールの利用が急増し、13.3%の学習者が「活用している」と回答した。10代では、約4人に1人がAIツールの利用経験があるという。

10代の約4人に1人がAIツールを利用

会話型AIツールの利用者からは、「自由に質問できる」「24時間利用可能」「人との会話に比べて緊張しない」といったメリットを挙げる一方で、「臨場感の少なさ」「正確性への不安」「プロンプト作成の手間」などの課題も指摘されている。これらの結果は、リアルな会話の場が持つ緊張感を避けつつも、学習者が臨場感や信頼性を求めていることを示唆している。

さらに、調査対象の3人に1人が「通訳・翻訳ツールに頼らず、自分で語学力を身に付けたい」と回答した。その理由として「自己成長や自己肯定感につながる」(25.8%)や「自然なコミュニケーションがしたい」(25.3%)が挙げられ、多くの学習者がテクノロジーを活用しながらも、人間的な成長やコミュニケーション能力を重視していることが浮き彫りとなった。

調査対象の3人に1人が「通訳・翻訳ツールに頼らず、自分で語学力を身に付けたい」と回答