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マイナビ、キャリア教育の出張授業を東京都で初開催

渋谷区の中学3年生がカードゲームで職業選択の視野を広げる

株式会社マイナビが2024年10月7日に東京都渋谷区立上原中学校でキャリア教育の出張授業を実施

株式会社マイナビは、2024年10月7日に東京都渋谷区立上原中学校でキャリア教育の出張授業を実施した。同授業では、中学3年生の生徒92名が参加し、オリジナルのカードゲーム教材を利用して、多様な職業や業種について学んだ。

同授業では、マイナビが50周年記念事業の一環として、NPO法人企業教育研究会と共同開発したオリジナル教材「カードゲームで学ぶキャリア図鑑」を利用している。同社は、2024年7月から全国の中学校に出張授業を提供し、12県・19校で授業を実施しており、東京都での開催は、同校が初となるという。

オリジナルカードゲーム教材

同教材は、鉱山が閉山して少子高齢化と人口減少が進む「まいひな市」という架空の都市が題材。現在の状況を打破するために、4人の市民が立ち上がり、さまざまな業種を連携させてバーチャル鉱山を充実させるのがゲームの目的だ。

生徒たちは同教材を通じて、17,000種類以上の職種と100以上の業種を知り、職業と社会のつながりを学んだ。1時間目では、カードゲームを利用したグループワークを実施し、地域社会への貢献や多様な職業について意見を交わした。

カードゲーム教材を利用したグループワークの様子
グループワークに取り組む生徒

2時間目は、カードゲームの振り返りを行い、業種や職種の概念のほか、仕事を通じた社会参加の重要性についてマイナビ社員による講義を受けた。

カードゲームに関する振り返りの様子
マイナビ社員の講義に耳を傾ける生徒たち

授業後、生徒からは「これまで知らなかった多くの職業を知ることができた」「副業や兼業という新しい働き方の選択肢を学び、将来の可能性が広がった」といった感想が寄せられたという。

東京都渋谷区では、2024年度から「総合的な学習の時間」を増やして午後の時間を「探究学習」に充てており、今回の出張授業もその一環として実施している。

なお、マイナビは、今後も全国の中学校で出張授業を実施するという。2024年10月時点で、15県・23校での実施を予定しており、仕事を通じて社会に参画することを前向きに考えるきっかけを中学生に提供する方針だ。

出張授業の概要は、以下の通り。

授業形式:企業講師(マイナビの社員)と生徒が直接関わる出張授業形式
対象:中学2年生(1、3年生は要相談)
授業時間:2コマ(50分×2)