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ベネッセ、VRゴーグルで学ぶ「ハイリコム学習」を、小6向け進研ゼミで提供開始

独自に学習専用に開発した「VR studyゴーグル」を利用

VRゴーグルを使った進研ゼミがスタートする

 株式会社ベネッセコーポレーションは、独自に学習専用に開発したVRゴーグル「VR studyゴーグル」を使って学ぶ学習法「ハイリコム学習」を開始すると発表した。まずは、中学進学を控えた小学校6年生向けの「進研ゼミ中学準備講座」より提供を開始、12月25日からコンテンツを配信開始する。

「ハイリコム学習」で使う「VR studyゴーグル」は、11歳以上の小中学生の学習専用に開発したもので、画面サイズが4~6.5インチのスマートフォンをセットして動画を視聴する。スマートフォンは各自のスマートフォンを使用し、通信料も受講者の負担となる。

独自に学習専用に開発したVRゴーグル「VR studyゴーグル」

 今回、VRによる学習法を提供する背景としては、新型コロナウイルス感染拡大に伴う学校生活や学習習慣の乱れによって「勉強のやる気がわかない」と答える小中学生が3年連続で増加し続けるという東京大学とベネッセの共同研究の調査結果があり、やる気向上には学習の中でわかるようなったなどの経験が必要ということがわかったため。

「勉強のやる気がわかない」と答える小中学生の比率
「わかるようになった」「楽しくなった」「深く考えるようになった」ことが要因で学習意欲が向上する

 ハイリコム学習を中学進学を控えた6年生向けに最初に提供する理由は、学習内容が大きく変わり、苦手ができやすい中学校に進学するタイミングに役立ててほしいという狙いから。中学校で学習内容が難しくなる「宇宙」や「英文法」などをVRコンテンツを使い、なりきって体感で覚えることで「楽しみながら考え、もっと理解できる」ということを目指す。

VRを用いた天体の学習の例

 ハイリコム学習の提供にあたって、コンテンツの利用は進研ゼミの通常の受講料に含まれる。「VR studyゴーグル」は中学準備講座で使用するため入会月に先行して受講者に提供されるが、進研ゼミ中学講座の中学1年生4月号教材として提供のため、中学1年4月号を受講しない場合はゴーグルの返却が必要となる。

 「ハイリコム学習」の対象学年については、今回の小学6年生だけでなく、随時拡大するとしている。今回の「VR studyゴーグル」の提供は、10月から開始の「小・中学生の学習意欲を応援する”勉強が好きなキミ、はじまる”キャンペーン」の第1弾として提供される。