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「オンライン オナラしたいな ミュートしよ」小学生の夏休み川柳の優秀作品発表
――ベネッセ 進研ゼミ小学講座「小学生の夏休み川柳2022」
2022年8月10日 06:45
ベネッセコーポレーションは、同社の通信教育講座「進研ゼミ小学講座」において「夏休み」をテーマに募集した川柳の優秀作品を発表した。8794句が集まり、大賞は「推し優勝 眺めるだけで 熱中症」。全体として夏の風物詩を描写する作品が増えたことを特徴としている。
進研ゼミ小学講座の「小学生の夏休み川柳」の実施は今回が3回目。小学3年から6年までの会員から2022年7月13日から24日まで募集した。「楽しみ」「切ない」「クスりと笑える」の3部門で、編集室と小学生4796人の投票で優秀作品が選ばれた。
「小学生の夏休み川柳 2022」編集室選
【大賞】【優秀賞:楽しみな夏休み部門】
推し優勝 眺めるだけで 熱中症(千葉県 小6)
【優秀賞:切ない夏休み部門】
絵日記の ネタが切れるの 第6波(茨城県 小6)
【優秀賞:クスりと笑える夏休み部門】
オンライン オナラしたいな ミュートしよ(海外 小5)
【特別賞】
夏祭り 花火が照らす りんご飴(福岡県 小6)
「小学生の夏休み川柳 2022」小学生選
【優秀賞:楽しみな夏休み部門】
宿題は タブレットなの マジラッキー(広島県 小5)
【優秀賞:切ない夏休み部門】
最終日 めくりたくない カレンダー(東京都 小5)
【優秀賞:クスりと笑える夏休み部門】
夏休み 昼夜そうめん もうええねん(神奈川県 小5)
応募作品8,794句から見える、コロナ禍3度目の夏休み
●ニューノーマルをユーモラスに切り取る作品
オンライン おならしたいな ミュートしよ(海外 小5)
プールの時 マスクつけっぱ 「つい癖でw」(愛知県 小6)
習いごと ほとんどリモート 下パジャマ(三重県 小6)
マスクつけ 遊びに行ったら マスクやけ(福岡県 小4)
●定番の「宿題」 について 、 コロナ禍ならではの語彙を使い表現している作品
絵日記の ネタが切れるの 第6波(茨城県 小6)
宿題の ワクチンわたしに せっしゅしてぇ~(山形県 小6)
夏休み 宿題 だけは ディスタンス(静岡県 小6)
コロナにはワクチン 休みはちょうラクチン(宮城県 小5)
帰省もね 規制なんだ ガチぴえん(千葉県 小5)
●久しぶりの夏のイベントを味わう様子を表している 作品
夏祭り 花火が照らす りんご飴(福岡県 小6)
夏祭り 3年ぶりで ニコニコだ(奈良県 小6)
お祭りが なくてゆかたが あーちっちゃい(大阪府 小5)
飛行機で 今年は見るよ あの景色(神奈川県 小3)
●「推し活」に励んだり、好きなことをしたりする 情景を表す作品
推し優勝 眺めるだけで 熱中症(千葉県 小6)
推し様が 夏のライブで 輝くよ(埼玉県 小6)
パラダイス 夏は推し活 尊すぎ(神奈川県 小6)
主催したベネッセによれば、今年の特徴はコロナ3度目の夏休みとして、ニューノーマルな生活のなかで「夏の風物詩」を描写する作品が増えたことを挙げ、「祭り」という言葉が使用されている作品は全体の3.2%になり前年の1.8%に比べて1.4ポイントの増加。「旅行」についても3.7%となり前年の2.2%から増えている。
テーマとしてもっとも多かった言葉は「宿題」で29.3%と前年の18.8%から大きく増加。その一方で大賞の「推し優勝 眺めるだけで 熱中症」のように好きな人や好きなことに没頭する様子を表現する作品が目立ったのは、久しぶりにイベントやライブが開かれることを心待ちにする声だとしている。
さらにマスクの着用やオンライン授業やゲームといったニューノーマルな日常を切り取ったり、夏休みの情景をコロナ禍ならではの語彙を使用して表現し、コロナ禍3度目の夏に、子どもたちが明るくたくましく過ごす様子が伝わると評している。
また、小学生選の3作品については、集まった小学生からのリアルな選出理由も紹介された。「宿題は タブレットなの マジラッキー」については「タブレットで宿題をしたら、答えを、調べたりできて、とってもべんり」「自由研究をタブレットでまとめていいよって言われてマジ神」などとされたほか、「最終日 めくりたくない カレンダー」には「終わりはさみしいから同感しました。めくったらそこは学校。」、「夏休み 昼夜そうめん もうええねん」には「たしかに、ずっとそうめん食べてるから(笑)」などの小学生からの選出理由が寄せられた。