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働くパパママ川柳、オリックスが約50万句から家族像を分析

オリックス株式会社が、2026年2月17日(火)より第10回「オリックス 働くパパママ川柳」の募集を開始し、過去9年間の応募作品(約50万句)の分析レポートを発表(出典:オリックス株式会社、以下同じく)

オリックス株式会社は、2017年から2025年に実施した「オリックス 働くパパママ川柳」の応募作品約50万句を分析したレポートを2026年2月17日に公表した。仕事と子育てを取り巻く環境変化を読み解き、家族の在り方の変化を示している。

キーワード別分析では、第1回・第2回(2017年・2018年)と第8回・第9回(2024年・2025年)の応募作品を対象に、時代を象徴するキーワードの出現回数を比較・分析。応募作品の比較では、「パパ育休」「じぃじばぁば(祖父母)」の出現回数が増えていることが判明した。このことから、働くパパママを取り巻く環境が、「孤独な奮闘」から「柔軟な連携」へと徐々にシフトしてきていることが見受けられるという。

第1回・第2回と第8回・第9回の応募作品で、時代を象徴するキーワードの出現回数を比較・分析

■パパ育休

「育休を とれば不倫を 疑われ」(2017・受賞句)
「育休も 三回目には そっと出し」(2020・受賞句)
「パパ育休 リスキリングは 家事スキル」(2023・受賞句)
「育休の 挨拶メール いいね押す」(2024・受賞句)
「育休は 「取るの?」じゃなくて 「取らないの?」」(2025・受賞句)

■じぃじばぁば(祖父母)

「ありがとう いつも元気な 婆婆ルンバ」(2018・受賞句)
「コロナでも リモートできぬ 孫の守り」(2021・受賞句)
「ベビーカーを 操っている 返納後」(2023・受賞句)
「団塊が 少子世代の 見守り隊」(2023・受賞句)
「定年を 待っていたのは 孫と嫁」(2023・受賞句)
「初登園 SPばりの 祖父母たち」(2024・受賞句)

レポートでは、応募作品の内容を時系列でも整理している。2019年ごろまでは「負担の気づき期」と位置付け、育児負担がママに偏っている現状への疑問や、待機児童問題、ワンオペ育児などの苦労が多く詠まれた。第1回大賞の「カバンには パソコンスマホ 紙おむつ」に象徴されるように、仕事と育児の両立に追われる姿が強く表現されているという。

(左から)2017年大賞、2017年ママ目線賞

オリックスは、2020年から2022年は「家庭内シェア再構築期」と分析。コロナ禍でテレワークや宅配サービスが浸透し、家族が自宅で過ごす時間が増加。家事や育児の分担見直しが進み、2020年大賞の「イクメンは 名もなき家事が できてから」など、パパの役割変化を示す句が目立った。

(左から)2020年大賞、2021年パパ目線賞、2022年共感賞

また、2023年以降は「チーム育児期」と定義している。厚生労働省によると、「パパ育休」の取得率が2017年度の5.14%から2024年度は40.5%へ上昇。男性の育児参加が日常の一コマとして描かれるようになった。

(左から)2023年大賞、2023年パパママ目線

2023年ごろからは、生活の苦しさへの不満や物価高を耐え忍ぶ様子を表現した句が多数寄せられたほか、AI・便利家電・デリバリーサービスといったキーワードの出現も増え、AIを育児相談やレシピ作成、子守の補助として活用する句も見られる。

(左から)2024年パパママ目線、2025年パパママ目線、2025年パパママ目線

「AIで ゆうげのレシピ もう決まり」(2024・その他)
「AIに 育児の悩み 相談し」(2024・その他)
「連絡帳 AI使うも 愛はある」(2025・その他)
「悩み事 話す相手は AIに」(2025・その他)
「AIが パパより上手く 読み聞かせ」(2025・その他)
「AIに 子守を頼む ウェブ会議」(2025・その他)

オリックスは、「チーム育児」がさらに進化し、社会全体で子供を育てる動きが加速すると予想。AIが「育児の相棒」として子供の才能を見いだしたり、シッターや地域の人々など、周囲の力をうまく借りるための仕組みが広がったりするなど、川柳にもすでにその兆候が表れ始めているという。

「脱ひとり 家事に育児に ファミサポ道」(2024・その他)
「ファミサポの 利用時間は 愚痴タイム」(2025・その他)
「ファミサポで 心が和む 子の笑顔」(2025・その他)
「案山子(かかし)かと 思えば子ども 見守り隊」(2025・その他)
「徘徊じゃない 地域の子供 見守り隊」(2025・その他)

オリックスは、「働きながらの子育て」にまつわる社会の動きと、川柳の応募作品を照らし合わせて、世の中の潮流が川柳の表現にダイレクトに反映されていると考察。パパママだけが育児を抱え込むのではなく、子育てを担うプレイヤーが多様化することが期待されるとまとめている。

「働きながらの子育て」にまつわる社会の動き