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AI「しまじろう」と子供が自由に会話できるサービスを発表

ベネッセとソフトバンクロボティクスが開発

 株式会社ベネッセコーポレーションとソフトバンクロボティクス株式会社は、生成AIを搭載しベネッセのキャラクター「しまじろう」と自由に会話できる幼児向け会話型新サービスAI「しまじろう」を共同開発したと発表した。まずは1万人に無料モニター提供する。

 AI「しまじろう」は、専用のスマートフォンアプリとスマートフォンをホールドする専用の「しまじろうぬいぐるみ」を組み合わせる。

 しまじろうの声を再現したAIと会話するおしゃべり機能では、3~4歳の年少の子供に合った会話テーマをしまじろうから投げかけ、子供の語彙を増やしていくことができる。

おしゃべり機能

 また、あそび機能もそなえ、しまじろうとごっこ遊びや連想ゲームなどの20種類以上のあそびと、一緒に歌える機能や、読み聞かせ機能で、子供1人でも継続的にしまじろうと遊べるようになっている。

あそび機能

 これらの機能はすべて日本語だけでなく英語でも利用でき、しまじろうと英語で会話して年少のうちに英語力を身に付けることもできるとしている。

英語で会話することも可能

 さらに、おしゃべりやあそびをするなかで子供の感情や興味の動きについてAIが分析し、保護者にレポートする機能も備えている。

保護者へ専用Webページでレポートを提供する

 AI「しまじろう」は、まず1万人にモニター提供する。提供の条件として年少向け講座「こどもちゃれんじ ほっぷ」の4月号受講者であること、国内在住、iOS 16.6.1以上のiPhoneを持っていてモニター期間中に専用アプリを入れて利用できること、アンケートに協力できることなど。応募は4月15日まででモニター期間は5月15日から7月31日まで。

 なお、モニター期間後の本格導入に向けての詳細はベネッセとソフトバンクロボティクスで検討中で、提供開始時期や料金などは現在示されていない。

 今回、AI「しまじろう」の提供にあたっては、共働き世帯の増加で子供との関わりが難しくなっているなかで「コミュニケーション力」「主体性・発信力」「課題解決力」といった資質がこれまで以上に必要になり、基礎学力や英語力も身に付けたいと考えている保護者が多いことから。幼児教育のノウハウのあるベネッセとロボット開発に実績のあるソフトバンクロボティックスが共同で開発することになったとしている。

母親就業比率の増加と、子供に身に付けさせたい力