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【編集部の注目!】シャープ、「飲める氷」を作れるアイススラリー冷蔵庫を実演
―「EDIX東京2025」レポート⑤
2025年5月8日 06:30
EDIX会場では教育に関連するさまざまな製品やソリューションが展示されていた。ひときわ目を引いたのが、夏の備えとしてシャープ株式会社が出展していた「アイススラリー冷蔵庫」だ。
「アイススラリー」とは、微細な氷と液体が混合した流動性のあるフローズン状態の飲料のこと。この状態で飲むと、微細な氷が体内で融解する際に熱を奪い、効果よく体を冷やすことができる。同時に水分補給もできるため、手軽に実施できる暑熱対策だとしている。
アイススラリーにするには、過冷却状態に保たれた飲料に衝撃を与えることが必要。この冷蔵庫では独自のファン制御技術と風路構造で、庫内の飲料に直接冷風が当たらないようにし、凍結を防ぎつつ温度ムラを抑制して過冷却状態を保持する。目安として飲料を13時間以上冷やし、取り出してシェイクするとアイススラリーになる。
シャープのブースでは、冷蔵庫から取り出して振ることですぐにアイススラリー状態になる様子が実演され、試飲ができた。冷蔵庫に入れた飲料は一般に売られている飲料で、筆者はスポーツドリンクを試飲したが、非常に細かい氷のシャーベットという印象で、喉への引っかかりや過度の冷たさを感じることなく、そのまま飲み込むことができた。
推奨されるドリンクは主にペットボトルに入ったスポーツドリンク、果汁飲料、コーヒー飲料など。水の場合、固まってしまってボトルから出にくくなってしまうことがあるという。また、凍らせるため、缶やビンの飲料、炭酸水は容器が割れる恐れがある。
アイススラリー冷蔵庫は、EDIX開幕前日の4月22日に法人向けのレンタルサービスを発表したばかり。用途は工場や建設現場、スポーツ施設などとしている。