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【編集部の注目!】Dynabook、教室で使う教員用「透過型XRグラス」を提案
―――「EDIX東京2025」レポート⑥
2025年5月15日 06:30
Dynabook株式会社はEDIX東京で、透過型XRグラス「dynaEdge XR1」を展示、教室で教員がXRグラスを使って授業をすることを想定したデモを実施した。教員用PCのディスプレイをXRグラスに置き換えることや、児童生徒の様子と重ね合わせて表示することを想定した製品となる。
現在、教室で教員がパソコンやタブレット端末を使って授業をする際は、端末画面と児童生徒の様子を確認しながら進めることになり、視線の移動が大きい。
XRグラスを使うと教員は端末のディスプレイを見ることなく、グラス内の視界に表示されている端末の画面を確認できる。さらに、このXRグラスは透過型となっているため、画面だけでなく、児童生徒の様子も同時に見ることができる。
活用法は今後のアプリケーション次第となるが、例えばXRグラスを通して見える児童生徒に重ね合わせて何かを表示することができれば、児童生徒一人ひとりの情報を表示させながら授業を行うことが可能になる。また、端末のディスプレイはのぞき見される可能性があるが、XRグラスならば児童生徒に見せたくない情報を表示できる。
XRグラスは、中央に13メガピクセルのオートフォーカスカメラを搭載し、さらに左右にカメラを配置したステレオカメラも使うことができる。搭載したビームフォーミングマイクによる音声入力も可能。
また、顔の向きを判定するため、加速度センサー、ジャイロセンサー、コンパスも搭載している。
メガネの「つる」部分には操作ボタンがあるため、XRグラスだけで基本的な操作をすることも可能になっているほか、専用のXRコントローラー「dynaEdge C1」を使うことでさらにタッチバッド操作なども可能になる。
なお「dynaEdge XR1」は、近日発売とのことだ。