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防災士が出張授業を実施、能美防災の教材で中学生が防災行動を学ぶ

大塚雷太

2025年12月2日 12:03

「災害ビースト・バトルアタック」を使ったグループワークの様子（出典：能美防災株式会社、以下同じく）

柏市立田中中学校（千葉県柏市）は、首都圏防災士連絡会を中心とした出張授業を2025年11月22日に実施した。同授業では、能美防災株式会社が販売する防災カードゲーム『災害ビースト・バトルアタック』を利用し、同校の1年生が体験学習に取り組んでいる。

出張授業は、災害をモンスターに見立てたカードゲームを通じて、防災に必要な知識や判断力を身に付けることを目的としており、防災士による専門的な講義とゲーム体験を組み合わせた内容で構成。災害を“自分ごと”として捉えられるよう、近年の災害事例や避難が遅れる心理、大雨・地震・火災の基本的リスクについて講師が解説した。

出張授業の様子

『災害ビースト・バトルアタック』による体験型学習では、防災士のファシリテーションのもと、生徒たちはグループに分かれてゲームを体験。「そなえカード」や「イベントカード」「災害ビースト」などを使用し、生徒たちはグループで議論して「最適な防災行動」を考えながらゲームを進めた。

グループで議論しながら「最適な防災行動」を考察

生徒たちからは「ゲームなのに本気で『備え』を考えた」「どの備えが必要か友だちと話し合うのが楽しかった」「家に帰って家族とも一緒にやってみたい」などの声が寄せられ、教室内は終始活気にあふれていた。防災士からも「自然と防災を考える空気が生まれていた」「防災の入り口としてゲームは効果的」といった評価があったという。

『災害ビースト・バトルアタック』は、10歳以上を対象とした協力型カードバトルゲームで、2〜5人で15〜20分程度のプレイが可能。希望小売価格は2,980円（税込）で、全国の玩具店やECサイトなどで販売されている。