宮城県石巻市で「街ミッション」を開催、高校生が地域の課題解決に挑戦

石巻西高等学校の生徒が「青い鯉のぼりプロジェクト」を通じて、震災伝承を学ぶ様子（出典：一般財団法人まちと人と、以下同じく）

一般財団法人まちと人とは、宮城県石巻市・東松島市を中心とした事業所で実践型フィールドワーク「街ミッション」を2025年12月3日（水）から5日（金）まで実施する。

この取り組みは「総合的な探究の時間」の授業の一環として実施し、石巻西高等学校の生徒160名が地域の企業や団体と協働し、課題に対する解決策を提案する活動である。プログラムでは、地元で実際に起きている課題や社会の仕組みを知ることで、生徒自身の興味関心を深掘りしながら学びを進める予定だ。

生徒たちが学ぶ東松島・石巻地域には多様な産業があり、東日本大震災で甚大な被害を受けた地域でもあるため、復興に向けたまちづくりを進めている。まちと人とは、生徒たちが東松島・石巻地域における課題や取り組みを知り、自分自身の興味関心をその中で実践的に探究することを目的として「街ミッション」を毎年開催している。

これまでのミッションでは、東松島市赤井市民センターにおける「地域の大人と子供がつながるおばけ屋敷企画」や、一般社団法人フィッシャーマン・ジャパンにおける水産業のイメージ向上を図るプロジェクトを実施。生徒たちは、高校生目線のアイデアや行動力での企画づくりを進めてきた。

「おばけ屋敷企画」で地域を盛り上げるためにヒアリング

生成AIを利用して水産業のイメージを形にする生徒たち

昨年度の参加団体からは、「震災を知らない世代にどう震災を伝えていけばよいかを考える機会となった」「高校生の反応が新鮮だった。作ってみたいものリストは、大人では思い付かないものばかりだった」といった声が寄せられており、今年度も多くの期待が寄せられているという。