ニュース

コニカミノルタ、「チャッともシンク」に対話ログ分析と授業用プロンプトを搭載

コニカミノルタジャパン株式会社が、学校教育向けソリューション「tomoLinks」の生成AI学習支援機能「チャッともシンク」に、「対話ログ分析」と、授業で使用できるプロンプトを搭載(出典:コニカミノルタジャパン株式会社、以下同じく)

コニカミノルタジャパン株式会社は、学校教育向けソリューション「tomoLinks」の生成AI学習支援機能「チャッともシンク」に、協働学習の見取りや評価をサポートする「対話ログ分析」と、授業で使用できるプロンプトを搭載すると発表した。

今回のアップデートは、2024年度から2025年度にかけて実施した、大阪市における生成AI活用実証事業で得た知見を踏まえたもので、2026年度中に提供を開始する予定だ。

チャッともシンクは、教員が振る舞いを設定した生成AIと児童生徒が対話することで、協働学習や探究学習の学びを深めるサポートをする機能である。tomoLinksでは、生成AIを「答えを示す道具」ではなく、問い返しや言い換え、根拠の確認を通じて児童生徒一人ひとりの思考を引き出す手段として位置付けている。

新機能の対話ログ分析は、児童生徒と生成AIの対話履歴を生成AIが分析し、「何について考えているか」「どのように思考が進んでいるか」を整理してリアルタイムで提示。これにより、教員は児童生徒の理解度や検討過程でのつまずきを見つけやすくなる。さらに、課題の再設計や指導方法の見直しに役立つだけでなく、児童生徒一人ひとりの学びのプロセスを踏まえた適切な評価にもつなげる考えだ。

頻出意見や異なる視点の意見をテーマごとに整理・可視化できる(開発中画面)

授業で利用するプロンプトは、チャッともシンクの教材として標準搭載する。教員は教科書の単元別に整理されたプロンプトから、授業の狙いや活動に合うものを選ぶだけで活用が可能だ。同社によると、大阪市をはじめ複数の自治体や学校での実証を通じてプロンプトを練り上げており、教科ごとの見方や考え方を引き出し、児童生徒が自分の考えを言語化できるように設計したという。

授業用プロンプトが設定された児童生徒用画面の例

コニカミノルタジャパンと大阪市は、生成AIなどを活用した児童生徒の多様な学び等の可能性を探ることを目的として、2024年度より連携協定を締結。生成AIパイロット校である小学校3校で実施した実証では、チャッともシンクを含む複数の生成AI機能が協働学習や自主学習において利用されている。

実証後に実施した児童へのアンケート調査では、低学年・中高学年を合わせた566名のうち、84.6%にあたる479名の児童が「学習で生成AIを利用することがある」と回答した。

84.6%にあたる479名の児童が「学習で生成AIを利用することがある」と回答

生成AIをほとんど使っていない児童を除いた調査では、88.1%が「AIやドリルを使った学習は楽しかった」と答え、82.7%が「わからないことがあったとき、自分で考えて取り組むことが増えた」と回答した。さらに84.8%は、「これからもAIを使って学習を続けたい」と回答している。

88.1%の児童が「AIやドリルを使った学習は楽しかった」と回答

自由記述では、「周りの人に聞けない問題や口に出せないことも聞けて、点数がちょっとずつ上がってきている」「言葉が少し間違っていても恥ずかしい思いをしないところがAIの学習で気に入っている」「AIを説得させるのも頭を使って良かったし、作文も自分の意見と違ったら自分で修正するのも良いと思った」といったコメントが寄せられているという。

コニカミノルタジャパンは、5月13日(水)から15日(金)まで東京ビッグサイトで開催されるEDIX東京2026に出展し、tomoLinksの展示・説明を行う予定だ。

<展示会概要>
展示会名:第17回 EDIX(教育総合展)東京
会期:2026年5月13日(水)~15日(金)
時間:10時~18時(※最終日のみ17時終了)
会場:東京ビッグサイト 東展示棟1~3
〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1
展示ブース:コニカミノルタ株式会社
小間番号:16-20
入場料:無料
来場方法:事前に来場登録が必要

<調査概要>
調査対象:大阪市内 小学校3校(生成AIパイロット校)1〜6年生
回答児童数:566名(低学年174名、中高学年392名)
分析対象:生成AIの利用が「ほとんどない」「ほとんど使っていない」と回答した児童を除く479名
調査時期:2026年2月~3月
利用サービス:「tomoLinks」の生成AI機能(①チャッともシンク ②学習伴走型AI ③AIドリル機能)