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学習支援サービス「tomoLinks」に生成AI学習支援機能を搭載

 コニカミノルタジャパン株式会社は、学習支援サービス「tomoLinks(トモリンクス)」に「生成 AI 学習支援機能」を開発したと発表した。全国の小中学校、教育委員会を対象に2月1日から先行トライアルユーザーを募集する。

 tomoLinksの「生成AI学習支援機能」の特徴は、マイクロソフトが提供するAzure OpenAI Serviceを経由して対話型生成AIを利用し、小中学校向けに設定しているだけでなく、利用する子供たちの学年に合わせた回答の提示方法など、対話型生成AIのプロンプトをあらかじめ教員側で設定することができる。

 既定で提供されるテンプレートでは、質問に対して直接的な解ではなく、ヒントを提示することで、子供たちの思考をサポートする設定としている。このため、教員は子供たちに適切な設定を行った対話型生成AIを展開できるという。

「小学校の先生」として回答するテンプレートを適用した場合のAIの応答例

 さらに、協働学習を支援する「とも学」の一部機能として展開していることから、アプリケーションの切り替えを行うことなく生成AIを活用して導き出した子供たちの発想を、クラスで共有や発表することが可能。これによって多様な考え方に触れる機会や、さらなる発想につなげていくとしている。

 また、安心安全面では、教員や子供たちが入力した情報はAIの学習には利用されず、有害なキーワードや回答を提示しないようフィルタリングも設定される。また、教員側で生成AI機能のオンとオフを制御できるため、授業で必要なところに絞って生成AIを提供でき、生成AIとのコミュニケーションについて教員画面から確認できるなどの機能を持っている。

 2月1日から募集する先行トライアルユーザーの対象は全国の教育委員会、または小学校、中学校で、高校については応相談。トライアル期間は2024年春から順次開始する。参加費は無料で、提供条件として、授業での活用方法とその内容に関するレポートとアンケート回答への協力など。申込方法はWebサイトのフォームから申し込み、期間は4月30日まで。