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MetaMoJi Classroom、ブラウザで動く新バージョンを2024年10月より販売
2024年4月25日 06:30
株式会社MetaMoJiは4月23日、リアルタイム学習支援サービス「MetaMoJi ClassRoom 3」を2024年10月より販売すると発表し、同日に製品発表会を実施した。端末活用が日常化し、学習者主体の個別最適な学びが充実するGIGAスクール構想「第2期」に適した製品として、機能が追加される予定。
MetaMoJi ClassRoom 3は、教育委員会や学校関係者の声を反映し、インストールが不要なWebアプリケーションとして新たに一から開発が行われた。Webブラウザさえあれば、Chromebook、iPad、Windowsなど、環境を問わず利用できる。
これまでと同様に一斉学習と個別学習、協働学習などに対応し、授業の準備から学習結果の回収までをサポートする。紙に書くような手書きや、全員のノートをリアルタイムに共有する機能のほか、オンライン巡視機能が充実していることが特徴となる。
また、重要箇所にマーカーを引いて確認できる「暗記シート」機能のほか、すぐ書ける「メモ帳」機能やペンを保存する「筆箱」機能、教材を使う順に表示する「カレンダー」機能、学習成果に素早くアクセスできる機能、学校外と遠隔合同授業ができる機能などを搭載する。
メモ帳機能に関しては、デジタル教科書やデジタル教材が普及する中で、「児童生徒が自由に利用できる『デジタルノート』が必要ではないか」という教員の意見を反映しており、メモ帳に書かれた内容は教員からは見えないという。
さらに、学校での管理機能として名簿管理機能が用意されるほか、進学や転校時に役立つ「複数校所属機能」を装備する。
同日行われた報道関係者向けの製品発表会では、法人事業部 文教ビジネスオーナーの福原秀伯氏らが新機能に関するデモンストレーションを行った。
デモンストレーションでは、先生が操作するiPadと児童生徒が操作するWindowsの2画面が用意され、「地域再生のワークショップ」という例でカレンダー上の教材を開き、生徒児童が自分のメモ帳にアイデアをまとめ、ノートとメモ帳の2画面を活用しながらグループの意見を集約する操作が紹介された。
先生が画面に書き込んだマーカーがリアルタイムで児童生徒の画面にも表示され、説明したい部分や見せたい部分を強調することが可能だ。同社によれば、画面全体を共有したりミラーリングするのではなく、書き込む線や丸など差分データのみを通信する仕組みなので、多人数の学習時でもネットワークに負荷をかけずにスムーズに授業を進められるという。
児童生徒が持ち寄ったアイデアや意見を発表し、その場で先生がコメントを書き込んだり、振り返りや添削がしやすいのも特徴の1つとなっている。