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コニカミノルタ、大阪府箕面市で「tomoLinks」を活用した教育データに関する実証調査研究を開始

 コニカミノルタジャパン株式会社は、大阪府の箕面市教育委員会が採択されたデジタル庁が実施する「令和5年度教育関連データのデータ連携の実現に向けた実証調査研究」に、コニカミノルタの持つ学習支援サービス「tomoLinks(トモリンクス)」を提供すると発表した。この研究ではスタディログなどから、一人ひとりに合った学習支援の実現と学校経営力の向上を目指す。

 実証調査研究を行うデジタル庁は、GIGAスクール構想などで学校内のICT環境が充実する一方で、教育に関わるデータの利活用環境が整っていないため、校務負担の軽減や効果的な教育内外の分野間のデータ連携が十分に進められいないことが課題としている。

 そこで、初等中等教育における校務支援システム、学習支援システム(LMS、LRS)、関連する教育アプリとの間の教育データ連携の実証等の調査研究を行い、実証調査研究に参加を希望する複数の事業者・地方公共団体を公募した。今回、箕面市が採択され、実証調査研究のためにtomoLinksを活用する。

 箕面市では、小学校と中学校の合計9年の学力、体力、生活実態に関するビッグデータを把握し分析を行った。さらに、児童と生徒約1万3000人の10年分の学力テストや、生活状況調査から把握した小学6年生と中学1年生の環境データをもとに、独自の分析AIモデルを作成して教育データの活用を実践した結果、60%以上の児童生徒の学力が向上する効果があったとしている。

 実証調査研究ではtomoLinksの「先生×AIアシスト」の機能を活用し、教育データを活用した児童生徒一人ひとりに合った柔軟な指導と、生徒指導や学級経営を支援するための分析手法とその効果についての研究を行うという。