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虹の松原を守る高校生、廃ペットボトルからくしを制作

佐賀県立唐津南高等学校の生徒たちが、自分たちでデザインしたくし「Re comb(リコーム)」を廃ペットボトルキャップから製作(出典:特定非営利活動法人唐津Farm&Food、以下同じく)

特定非営利活動法人唐津Farm&Foodは、環境教育(ESD)で協働する佐賀県立唐津南高等学校の生徒たちが、自分たちでデザインしたくし「Re comb(リコーム)」を廃ペットボトルキャップを原料にした射出成形で製作したと発表した。

唐津南高校の虹ノ松原プロジェクトチームは、生徒主体で日本三大松原の1つである虹の松原の保全活動に取り組んできた。活動は2026年で23年目を迎え、近年は松原の保全にとどまらず、海洋プラスチックや資源を循環させるサーキュラーエコノミーにも学びの範囲を広げている。

今回のRe combは、同チームの普及啓発部門に所属する生徒たちが「松にちなんだくしをつくりたい」という発想からデザインしたプロダクトだ。松にちなんだデザインを取り入れ、廃ペットボトルキャップを原料として製作。髪をとかすだけでなく、バッグなどに付けて持ち歩けるよう穴を設けている。

バッグなどに付けて持ち歩けるように穴を設けた

製作では、生徒が考えたデザイン案をもとに、金型メーカーの株式会社MEISEIとやりとりを重ねた。細い線は成形が難しいとの指摘を受け、模様を線ではなくレリーフで表現する方法に変更したほか、模様を片面だけにしたり、縁取りを付けたりするなど、製造方法に合わせてデザインを調整。金型は2026年7月に完成し、唐津市へ届けられた。

生徒たちは、唐津Farm&Foodが運営するPrecious Plastic唐津の射出成形機を使用。細かく砕いたペットボトルキャップを熱で溶かし、レバーを操作して金型へ押し込むことでくしを成形した。原料の色が溶ける際に混ざるため、完成したくしは1本ごとに色合いが異なる。

射出成形機の仕組みを確認する生徒たち
射出成形機のレバーを引いて、溶けたキャップを金型に押し込む
金型と成形した「Re comb」を手にする生徒

Re combのサイズは横約11cm、縦約6cm、厚さ約6mmで、重さは約17g。ペットボトルキャップ約7個分に相当し、原料には廃ペットボトルキャップを100%使用している。Re combの販売については準備中で、今後の情報は唐津Farm&FoodのWebサイトやInstagramで知らせるとしている。

完成した「Re comb」。色の混ざり方は1本ごとに異なる

唐津Farm&Foodは、環境省の地域ESD活動推進拠点として、唐津南高校と虹の松原の保全活動や唐津ミツバチプロジェクトなどで協働してきた。今回の取り組みでも、地域の環境課題と資源循環、製品づくりを組み合わせた学習につなげている。