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高校生が「共創」の学びを伝える教科書を制作、手探りの実践や想いを形に
2026年7月16日 06:30
滋賀県立守山北高等学校は、地域協働やキャリア教育の学びをまとめた学習ハンドブック『みらいの教科書 〜もりきた・みらい共創科で学ぶ地域と自分のみらい〜』を制作したと2026年7月15日に発表した。
同校は、2025年4月に「みらい共創科」を新設。同科の中心となる学校設定科目「みらい共創」では、学校の教室だけでなく、地域社会や企業を学びの場とし、生徒が実際に試行錯誤しながら学ぶカリキュラムを実施している。
みらい共創には既存の教科書や市販の参考書がない。教員と生徒は、新学科の準備段階から今日に至るまで、手探りでの実践と改善を重ねてきた。カリキュラムの半分を終えた生徒たちは、これまでの失敗や気付き、成長の過程を整理し、今後の授業や後輩の学びに活用する目的で教科書の制作を企画した。
制作には、滋賀県大津市の出版社である紫洲書院が参加。編集チームは約1カ月半にわたって生徒と対話を重ねた。
紫洲書院は、「文字ばかりではなく、直感的に理解できるデザインにしたい」「自分たちの言葉でリアルに伝えたい」「インターンシップに初めて行くときの緊張感や心構えに寄り添ってほしい」といった意見を受け、構成の見直しやデザインのブラッシュアップを生徒たちと取り組んでいる。
冊子の構成では、単にカリキュラムの概要や活動記録を並べるのではなく、学校が設計した「カリキュラム」と「生徒たちのリアルな実感」との間にある溝を埋めることを意識。大人の目線ではなく、当事者である生徒たちの目線から見た「共創のリアルな実際」を詰め込み、3年間で取り組む学びと地域での実践を体系化した。
冊子の導入部では、生徒たちにあまりなじみのない「共創」という言葉を新たな学びの方法として再定義。3年間かけて何に取り組み、何を目指すのかを示すことで、新入生の不安を払拭するように工夫している。
生徒がこれまで参加したフィールドワークも掲載する。守山市を通る中山道の歴史を学ぶ活動や、琵琶湖の水環境に関する調査、農業体験、地域と協力して行ったイベントなどについて、活動中に起きた課題や試行錯誤を詳しくまとめている。
さらに、守山市内で実施するインターンシップに向けたページも設けた。守山市役所市民協働課が高校生を受け入れる活動を想定し、参加前の準備や実習当日の心構え、終了後の振り返りに使える内容を掲載。単なる就業体験にとどめず、現場での気づきから問いを立てるためのヒントも提示している。
完成した冊子は、今後の授業やオリエンテーション、体験入学などで使用する。近隣の中学校や、総合的な探究の時間に取り組む高校への配布も予定しており、地域と連携した学びの参考資料として活用する予定だ。
なお、冊子の制作や印刷に関する費用の一部は、一般財団法人三菱みらい育成財団による助成事業カテゴリーⅠ「高等学校等が学校現場で実施する『心のエンジンを駆動させるプログラム』」の助成を受けている。































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