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情報処理学会、「情報科全教科書用語リスト第2版」を公開

一般社団法人情報処理学会が、「情報科全教科書用語リスト第2版」を公開(出典:情報処理学会 情報入試委員会のWebページより、以下同じく)

一般社団法人情報処理学会は、「情報科全教科書用語リスト第2版」を公開したと2026年10月26日に発表した。情報科全教科書用語リストは、情報処理学会 情報入試委員会のWebページにスプレッドシート形式で公開しており、閲覧やダウンロードが可能だ。

情報処理学会は、2022年度までに出版された高校情報科の検定済み教科書に掲載された用語を整理した用語集に、カテゴリーや要約説明文を加えた「情報科全教科書用語リスト」を2024年4月12日に公開。今回の第2版は、2026年度に出版された検定済み教科書に応じて同リストを改訂したものとなる。

情報処理学会によると、情報科の検定済み教科書は2026年度の改訂版を加えて130冊以上出版されており、さまざまな情報科に関連する用語が含まれているという。これらの用語が、どのような知識レベルで使われるかという知識体系を知ることが、高校で情報科を教える教員にとっても、大学にとっても重要だとしている。

第2版では、2026年度に出版された検定済み教科書の索引用語を大幅に追加。さらに、用語の説明文を初版の約2.7倍に増やしている。用語のカテゴリー分けは、初版と比べて約1.6倍に細分化し、充実化を図った。

用語を大幅に追加し、用語の説明文を初版の約2.7倍に増量。用語によっては別シートに「説明の注」を明記

また、2022年度と2026年度の教科書における用語の掲載状況を詳しく示している点も特徴。これにより、教科書の改訂によってどのような用語が扱われるようになったのか、掲載状況がどのように変わったのかを比較可能だ。情報処理学会は、こうした情報を通じて、利用者が教科書の改訂内容を把握することを期待している。

同リストでは、用語の出現状況(どの教科書に掲載されたか)、出現回数の多い用語に対しては、学習指導要領の教育内容として分類された領域のどこに対応するかを記載。教科書全体での用語出現状況(どの教科書に載っているか・その概数を表す指標)も確認できる。

用語のカテゴリーは、[コードとカテゴリの説明]シートで詳細を確認できる

リスト内では、「総意率」で教科書における用語の出現回数を提示。大まかに、総意率が0.5以上の用語は、各社教科書の半分以上に掲載されていることを表す。K列では、『新編情報Ⅰ(情Ⅰ002-901)(東京書籍)』を「東31」、『情Ⅰ007-901 高校情報Ⅰ 新訂版(実教出版)』を「実31」といったように教科書コードを明記した。

各教科書における用語の「総意率(出現回数の多さ)」を世代別でF~I列に掲載。K列では、「東31」「実31」といった教科書コードで掲載状況を明記

教科書改版における用語の掲載状況を表す属性(継続的に掲載されている、新たに掲載された、削除されたなど)も明記しており、高校での授業や大学における入試問題作成に活用できるという。

B列に、新旧の教科書における掲載状況を明記。「ぜい弱性/脆弱性」は必要性が増えている用語で、「誤操作」「誤送信」は新版の教科書に追加された用語であることがわかる

なお、2026年度版の「情報Ⅰ」を中心とした教科書改訂の傾向については、論文「共通教科情報科の教科書改訂の傾向調査 ―2026年度版『情報Ⅰ』を中心に―」で取り上げる。同論文は、情報処理学会の論文誌「教育とコンピュータ(Vol.13)」(2027年)に掲載される予定だ。