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高専生がAIで課題解決、「DCON2027」の一次審査結果発表

DCON実行委員会が、「第8回 全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2027(DCON2027)」の一次審査を実施(出典:一般社団法人日本ディープラーニング協会、以下同じく)

DCON実行委員会(一般社団法人日本ディープラーニング協会/一般社団法人全国高等専門学校連合会/NHK/株式会社NHKエンタープライズ)は、高等専門学校の学生を対象とした「第8回 全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2027(DCON2027)」の一次審査結果を発表した。

DCONは、高専生が培ってきたものづくりの技術力と、AI技術の1つであるディープラーニングを組み合わせ、社会課題の解決や新たな市場の創出を目指すコンテストだ。技術だけでなく、事業としての可能性を「企業評価額」という指標で評価する点が特徴。

2020年に始まった同コンテストは今回で8回目。応募チーム数は前年度の91チームから138チームへと約1.5倍に増加した。作品数も前年度の約1.5倍となる174作品に達し、参加校数・チーム数・作品数のすべてで過去最多を記録した。

参加校数・応募チーム数の推移

今回新たに参加したのは、国内3校と海外2校の計5校だ。国内からは秋田工業高等専門学校、松江工業高等専門学校、近畿大学工業高等専門学校が初めてエントリーしている。海外からはタイの「KOSEN-KMUTT」とエジプトの「EJ-KOSEN」が加わった。これにより、国内の高等専門学校58校のうち、これまでにDCONへ応募した学校は累計56校となっている。

応募作品には、地域の伝統芸能の担い手不足や、豪雪地帯での雪下ろし、農作物の獣害対策など、地域の課題を出発点とする提案が多く寄せられた。課題を抱える当事者への聞き取りや現場調査を通じて、問題を理解しようとする取り組みが審査員から評価されたという。

一方、趣味やスポーツ、音楽など、学生自身の興味や関心から生まれたアイデアも数多く寄せられた。ロボットや自律走行など、AIとハードウェアを組み合わせた作品も見られ、幅広い分野での活用が提案されている。

DCON2027では、新たな取り組みとして「ロボット基盤モデル」の活用を推奨している。ロボット基盤モデルは、AIを使ってロボットの動作や判断を汎用(はんよう)化する技術で、大量のデータから事前学習し、多様な作業や環境に適応できることを目指すものだ。

参加チームに対しては、今後、関連する講義や実習、AIの開発に必要な計算資源の提供などを通じて取り組みを支援。本選ではロボット基盤モデルの活用に挑戦したチームを対象に、「フィジカルAI賞(仮称)」を設けることも計画している。

一次審査を通過した108チームは、アイデアを形にした試作品であるプロトタイプの制作に取り組む。提出期限は2027年1月12日(火)で、1月28日(木)に二次審査結果、2月24日(水)に三次審査結果と本選出場チームが発表される予定だ。

本選は2027年5月14日(金)と15日(土)に、東京都渋谷区のヒカリエホールで開催。14日(金)に技術審査会、15日(土)に本選プレゼンテーションと作品展示を実施する。

なお、一次審査を通過したチームの学校名やチーム名、作品名、作品概要は、DCON公式サイトで確認できる。

DCON2026の様子