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中高生がAI面接官やAI相談員を設計、デルがデジタルヒューマン構築プログラムを提供

デル・テクノロジーズ株式会社が、東京都の中高生向け職業体験事業で「AI・デジタルヒューマン構築体験」プログラムを提供(出典:JetB株式会社、以下同じく)

JetB株式会社は、東京都の中高生向け職業体験事業「Job EX」の一環として、デル・テクノロジーズ株式会社が2026年8月18日・19日に開催した「AI・デジタルヒューマン構築体験」プログラムに協力したことを発表した。

同プログラムには中高生10名が参加し、JetBが提供するAIサービスを活用して、学校入試の面接やキャリア相談、校内案内を行う3体のデジタルヒューマンを構築している。

参加者は3チームに分かれ、「学校入試の面接」「2040年の未来の仕事を紹介するキャリア相談」「空想の高校における校内案内」のテーマに1チームずつ取り組んだ。活用したのは、JetBのアバター型AI面接サービス「Our AI面接」と、保有情報をもとに専用の対話型AIを構築できる「うちのAI」の2つ。

生成AIを活用したサービスを設計する際は、誰がどのような目的で使うのか、どの情報を参照させ、どのような基準で判断・案内させるのかを具体的に定める必要がある。

そこで今回のプログラムでは、中高生がAIを提供する側の視点に立ち、人が日常的に行っている判断や案内の流れを、AIが扱える情報やルールとして整理。その内容をデジタルヒューマンに反映し、対話を通じて確認・修正を重ねたという。

学校入試の面接に取り組んだチームは、学校の先生になった想定で、どのような人に入学してほしいかを話し合った。その上で、求める人物像と、その特徴を捉えるための評価軸・質問を設計している。

さらに模擬面接では、設定した基準をもとに生成されるAIレポートを確認。人物像・質問・評価がどのようにつながるかを体験した。

「Our AI面接」を活用し、学校入試のAI面接官の設計に挑戦

続いて、キャリア相談に取り組んだチームは、2040年に登場するかもしれない未来の仕事を考えた。相談者の好きなこと、得意なこと、挑戦してみたいこと、関心のある社会課題を聞きながら、回答に合った未来の仕事を提案するデジタルヒューマンを設計している。

また、生成AIで職業のイメージ画像も作成し、相談する人が未来に期待を持てる伝え方を考えた。

キャリア相談のデジタルヒューマンが、相談者との対話を通して2040年の未来の仕事を提案

校内案内に取り組んだチームは、都内にある空想の高校を舞台に、初めて訪れた人を目的の建物や教室まで案内するデジタルヒューマンを設計した。校内の座標データやよくある質問を整理し、施設案内に必要な情報や考え方をAIに反映している。

加えて、ルート案内と一般的な質問への回答が競合しないよう、応答の使い分けも検討した。

校内案内では、目的地までの館内ルートを画面に表示
校内の全体図と目的地までのルートを大型ディスプレイに表示した様子

こうして各チームは、テーマと想定利用者の決定から始め、人が行う判断や案内の流れの整理、対話の設計、デジタルヒューマンとの会話による試行、結果の確認・調整、成果発表までに取り組んだ。

動作確認では、設定した内容が回答や表示にどのように反映されるかを確認。想定通りに動かない場面も含めて検証し、AIを動かすには、相手と目的を考え、人の仕事を具体的な言葉や情報に置き換える必要があることを体験している。

デジタルヒューマンの動作を確認しながら設定を調整

参加者からは、「普段から生成AIを使う機会は多かったものの、自分でAIを作る側になると、思うように動かなかったり、間違った回答を出したりして難しかった」との感想が寄せられた。一方で、工夫を重ねて想定した仕組みを完成させた経験から、「より複雑なAIを作ってみたい」との声もあったという。

なお、同プログラムでは、東京都と東京都中高生職業体験事業事務局が、Job EX事業の運営や参加者の募集・連絡調整を担当。デル・テクノロジーズはプログラムの提供・主催、会場提供、IT・AIビジネスの概要説明などを担当した。JetBは「Our AI面接」「うちのAI」の提供と、デジタルヒューマンの設計・構築体験の支援を行っている。