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東京都が1万人以上の児童生徒を調査、自宅学習での生成AI利用は前年比2倍以上に

東京都が、都内公立学校の児童生徒の約1%(約12,000人)を対象に実施したインターネット利用状況調査の結果を発表(出典:東京都)

東京都は、都内公立学校の児童生徒を対象にした令和7年度「児童・生徒のインターネット利用状況調査」の結果を2026年4月23日に公表した。調査の結果、都内公立学校の児童生徒の家庭における学習において、生成AIの活用が急速に広がっていることが明らかとなった。

家庭でインターネットを使って学習する際に、生成AIを使ったことがある児童生徒の割合は2025年度で38.0%となり、前年度の16.9%から2倍以上に増えた。東京都は、生成AIの利用拡大に伴い、生成された情報をうのみにしない姿勢など、情報リテラシーを一層高める必要があるとしている。

家でインターネットを使って学習をする時に生成AIを使ったことがある児童生徒の割合(全体)(出典:東京都)

利用における安全面の状況では、「いいね」ボタンを押したことがある、感想やコメントを書き込んだことがあるなど、インターネット上で知らない人と何らかの手段でやりとりをした経験がある児童生徒の割合は増加傾向にある。

やりとりのきっかけとなった話題は、「ゲームの話」が44.2%で最も多く、「アニメやマンガの話」が29.1%、「芸能人やYouTuberなどの話」が27.7%と続いた。ほかには、「部活や習いごとの話」が15.8%、「受験や試験などの勉強の話」が11.8%、「友だちなどの募集の話」が9.9%、「ファッションやブランドの話」が9.5%で、児童生徒に身近な関心事が多くを占めた。

知らない人と何らかの手段でやりとりをした児童生徒の割合/やりとりのきっかけとなった話題(出典:東京都)

東京都教育委員会は、生成AIの特性や留意点を理解し、適切に活用する力を育てるため、生成AIリテラシー教材を都内公立学校に提供している。同教材は生成AIの概要がわかる動画と、生成AIの動きを疑似的に体験できる「トライアルツール」、ダウンロードして使用できる「学習シート」がセットになっており、教員向けの動画と指導サポートシートも用意されている。

生成AIリテラシー教材【導入編】(出典:とうきょうの情報教育【東京都教育委員会YouTube】より)

東京都教育委員会では、SNSの利用などを含めて児童生徒の情報活用能力の育成を図るため、情報教育ポータルサイト「とうきょうの情報教育」に「GIGAワークブックとうきょう」などの補助教材も掲載している。

GIGAワークブックとうきょうは、小学1~3年生用の「ビギナー版」、小学4~6年生用の「スタンダード版」、中高生用の「アドバンス版」があり、電子版ではWebブラウザーで操作しながら情報活用の方法と活用スキル、情報モラルをセットで学ぶことが可能だ。さらに、電子版に対応する動画教材も用意されており、教員が動画を再生したり、一時停止したりしながら学習を進めることができる。

情報活用の方法と活用スキル、情報モラルを学べる「GIGAワークブックとうきょう」(出典:東京都)
調査概要
調査期間:2025年10月下旬から2025年12月下旬まで
調査主体:調査委託先 株式会社ケー・デー・シー
調査対象:東京都内公立学校の児童生徒の約1%(約12,000人)
有効回答数:11,999
調査方法(集計方法):Webアンケートフォームによる回答