ニュース

一時保護中の子供の学びをICTで支援、船橋市児童相談所が「すらら」を導入

船橋市が、市立児童相談所の一時保護所に、AI活用型対話式ICT教材「すらら」を導入(出典:株式会社すららネット)

株式会社すららネットは、同社が提供するAI活用型対話式ICT教材「すらら」が、船橋市児童相談所の一時保護所に導入されたと発表した。

同施設は、2026年7月1日に開所した千葉県内の中核市における初の市立児童相談所で、一時保護中の子供たちの学習機会を確保し、一人ひとりの学習状況に応じた支援を行う。

一時保護所は、児童福祉法に基づき、虐待や家庭の養育環境など、さまざまな事情で保護が必要になった子供たちを一時的に受け入れる施設だ。一時保護中は在籍する学校に通うことが難しい場合もあり、施設内での学習支援が子供たちの学習機会を確保するうえで重要な役割を担っている。

一方、一時保護所で生活する子供たちは、年齢や学年、学力、これまでの学習経験、特性などがそれぞれ異なる。学習内容の理解度や習熟状況にも差があるため、一人ひとりの状況に合わせた支援が必要となるという。船橋市では、こうした課題に対応するため、学習支援に活用する教材の1つとして「すらら」を導入した。

「すらら」は、小学校から高校までの国語・算数/数学・英語・理科・社会・情報Ⅰの6教科に対応したICT教材である。学年にとらわれず、子供自身の理解度に合わせて学習できる「無学年式」を採用しており、現在の学年より前の内容にさかのぼって学び直すことも可能だ。

AIを活用して、一人ひとりの理解度やつまずきに応じて最適な問題を提示するほか、先生役のアニメーションキャラクターによる対話型の解説を通じて、自分のペースで学習を進められる。初めて学ぶ内容でも一人で取り組めるように設計されており、学習経験に差がある子供たちの支援にも活用できる。

教材には、学習内容を説明する「レクチャー機能」、問題を解いて理解を深める「ドリル機能」、学習内容の理解度を確認する「テスト機能」がある。これらを組み合わせることで、学習内容の理解と定着をワンストップで実現するという。

また、子供たちの学習履歴や進ちょく状況を確認できる機能も備えている。支援する職員は、どの内容を学習したのか、どこでつまずいているのかを把握しやすくなり、一人ひとりに合わせた学習支援につなげられる。限られた職員体制の中でも、学習状況に応じた支援を行いやすくする仕組みだ。

すららネットは、これまでにも東京都内や兵庫県など全国21カ所の一時保護所に「すらら」を提供してきた。一時保護所では、教科書やプリント、ICT教材などを組み合わせて学習支援を行っており、「すらら」もそうした教材の1つとして活用されている。

同社が開発・提供する教材には「すらら」のほか「すららドリル」がある。国内の3,100校以上の学校や学習塾に導入され、約26万人の児童生徒が利用しているという。学校や学習塾だけでなく、放課後等デイサービスや家庭での個人学習などにも活用されており、不登校や発達障がい、経済的に困難な状況にある子供たちへの学習支援にも取り組んでいる。

同社は今後も、自治体や支援機関との連携を通じて、学校に通うことが難しい状況にある子供たちへの学習機会の提供を進める方針だ。