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旺文社が2025年度大学入試を調査─「情報Ⅰ」受験率6割超、外部検定は英検が9割
2025年9月11日 06:30
株式会社旺文社は、大学受験生をサポートするWebサービス「大学受験パスナビ」にて、2025年春に大学に合格・進学した大学1年生を対象に「大学受験生に関するアンケート」を実施。同調査の結果から、2025年度受験生の動向をまとめた「高校生の大学受験実態調査(2025年度版)」を公開した。
受験生や保護者向けには、「大学受験パスナビ」にて調査結果をまとめているほか、高校教員向けに「パスナビ for School」にて調査レポート全文のPDFデータを提供(要申請)している。
主な内容は以下の通り。
「新課程入試初年度」の共通テスト受験と対策の傾向
・「情報Ⅰ」の受験率は6割以上
「新課程入試初年度」となった2025年度共通テストで初めて出題された「情報 Ⅰ」について、「受験した」は64.2%。同調査の回答者の過半数が、「情報Ⅰ」を含む形で共通テストを受験したという結果になった。
なお、2025年度大学入学共通テストの実施結果(本試験)での「情報Ⅰ」の受験率は60.6%だった(本試験受験者:461,505名、「情報Ⅰ」受験者:279,718名)。
・共通テスト対策が必要な受験者の約9割が過去問を解いた
共通テストの過去問対策は、79.0%が「過去問を解いた」と回答している。これは「共通テストの対策はしていない(不要だった)」を除く回答者(すなわち、共通テスト対策が必要だった受験者:87.3%)の約9割にあたる。
・過去問演習の時期がやや早期化
共通テストの過去問を最初に解いた時期については、「高3の6月」までと回答した受験生が64.2%という結果になった。これは、昨年調査と比較してやや増加傾向にある。
また、詳細な取り組み時期をみると「高3の10月~12月」が減少しており、全体的に共通テスト過去問対策の早期化が進んでいることがわかる。
英語外部検定利用入試の実態
・外部検定利用入試は、引き続き「英検」の利用が圧倒的多数
入試に利用した外部検定は「英検」という回答が92.9%で昨年と同率の結果になった。受験生が利用する外部検定は、ほぼ「英検」一択という状況が続いている。
・外部検定を使えることを知ったのは「高2の9月以前」が半数以上
回答者の半数以上が「高2の9月以前」に「志望校で外部検定試験が利用できる」と認知している一方で、実際に入試に利用した級やスコアを取得したのは「高2の1月~3月」が最も多く(22.7%)、次いで「高3の7月~9月(17.2%)」という結果になった。利用する級・スコアの取得時期のピークは高2の冬から高3の夏だが、高3の秋まで外部検定の受験が続く傾向がある。
一方で、受験した大学の入試に外部検定が利用できると知った時期が「高3になってから」という受験生も34.7%存在するという結果となった。
調査期間:2024年12月~2025年6月
有効回答数(大学進学者):4,381名
※一部の設問(単一回答集計)では、四捨五入の関係で計算上の合計が100%とならない場合がある。また、一部の設問ではほかの設問の回答状況に応じて回答を集計しているため、総回答者数が4,381名より少ない場合がある